東京メトロの駅員として働いていた経歴を持つ、お笑いコンビ・各駅マッシュの鈴木メトロさん(31)。駅員時代の知識を生かした“駅員あるあるネタ”や“鉄道ネタ”が、YouTubeやSNSで話題を呼んでいる。
そんな鈴木メトロさんに、東京メトロの駅員になった経緯や、駅員時代に出会った“ヤバい乗客”の実態について話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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倍率20倍の難関を突破して東京メトロへ就職
――鈴木メトロさんは、東京メトロで働かれていたんですよね。働くことになったきっかけは?
鈴木メトロ(以下、鈴木) 高校1年生の時からお笑い芸人になりたかったんですけど、高校を卒業するタイミングで親に「吉本興業に入りたい」と伝えたら、「お前は社会を知らなすぎるから、まずは就職して、そのあとに芸人になれ」と言われて。
だから高校卒業後は、なるべく早く就職できる専門学校に入りました。そうすれば2年後には就職できるじゃないですか。専門学校に2年間通って、そのあと東京メトロに就職しました。
――東京メトロへの就職は、簡単にできることではないと思いますが。
鈴木 僕が受けた時は倍率が20倍以上でした。でも就職できたのは、本当に運が良かっただけなんですよ(笑)。
専門学校に通っている時、最初に学校から紹介された求人がたまたま東京メトロだったんです。「とりあえず応募して、面接の練習をしようかな」という感覚で受けたら、受かってしまいました。
――すごいですね(笑)。駅員時代はどういう仕事をしていたのでしょうか。
鈴木 改札やホームでのお客様対応がメインです。朝の8時から翌日の朝8時まで、丸1日勤務することもありました。しかも地下鉄なので、勤務中はずっと太陽の光を浴びないんですよね。それが結構きつかったです。