昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

母の浮気を知り、少女が涙を流した瞬間に…育てた「卵」が一家にもたらす“惨劇” 「ハッチング―孵化―」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

12歳の少女ティンヤ(シーリ・ソラリンナ)は、広々とした邸宅で、両親と弟と暮らしている。母親(ソフィア・ヘイッキラ)の生きがいは、笑顔が溢れる家族の動画配信だ。ティンヤは母の期待に応えるために、毎日体操の練習に励んでいた。ある日、ティンヤは森で奇妙な卵を発見し、家族に内緒で温め始める。母からのプレッシャーに押し潰されそうになった頃、ティンヤは母の浮気を知る。日々巨大化していた卵は、傷ついたティンヤの涙に濡れた瞬間に孵化をする。その日からティンヤの周りで次々と事件が起こり、家族の真の姿が明らかになる。

〈解説〉

長女が育てた卵が一家に惨劇を引き起こすホラー映画。監督は本作が長編デビュー作となるハンナ・ベルイホルム。91分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆明るく平穏な幸せ家族と怪しい生きものという対比だが、案外、怪しさ薄くペットのよう。そこが、楽しめるかどうか。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆新種のミッドナイト・ムービーを期待したが、当て外れ。感受性の底に鈍い部分があり、演出の手腕に修練が感じられない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆瀟洒な一軒家が美しいだけに母親の欲望が悍ましい。少女の無垢な想いが魔物を呼び寄せたか。12歳の体には目が釘付け。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆北欧式のペールトーン美術の中で生理を逆撫でする悪趣味描写が炸裂。少女の心の腫瘍のように不気味に育つ巨大な卵!

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆少女性の振れ幅のグロさ。ホラー好きには懐かしいタッチ。特に80年代を想起するクリーチャーデザインを楽しんだ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2021 Silva Mysterium, Hobab, Film i Vast

『ハッチング―孵化―』(フィンランド)
4月15日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
https://gaga.ne.jp/hatching/

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー