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連載シネマチャート

頭蓋骨にチタンを埋め込まれた少女の「その後」は…? 彼女が抱く“特殊な性欲” 「TITANE/チタン」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

アレクシア(アガト・ルセル)は、幼い頃に父親が運転する車で交通事故に遭い、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれた。それ以来父親を拒絶し、車に対しては性的な欲望を抱くようになる。32歳になったアレクシアはダンサーとして活動しながら、殺人を重ねていた。指名手配された彼女は逃亡し、消防士のヴァンサン(ヴァンサン・ランドン)と出会う。息子のアドリアンが10年前に行方不明になり、妻とも別れて一人で暮らしていたヴァンサンは、アレクシアをアドリアンとして自宅に迎え入れる。孤独な二人は奇妙な絆で結ばれていくが、実はアレクシアは自身の肉体に驚くべき秘密を抱えていた。

〈解説〉

脚本・監督は『RAW~少女のめざめ~』のジュリア・デュクルノー。頭にチタンを埋めた主人公の数奇な運命を描く。第74回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。108分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆あくどく痛々しく。衝撃的な設定にとまどうが、「性」と「生」をめぐる緊密な展開に惹き込まれた。音楽の入れ方も面白い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆ボディホラーの材料にチタンを使った発想に納得。筋運びは荒っぽいが、重層的な仕掛けと主人公の肉体に説得力がある。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆意味不明の暴力と殺戮は直視できず。出産も肉体を犯す暴力になるのか。女という性を昇華する展開と信じつつ怯えた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆バラード&クローネンバーグの『クラッシュ』を独自培養したか。威勢の良さは間違いないが、衝撃より露悪の印象が強い。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆冒頭の戸惑いがまるで嘘のように終盤へ向けて共感度が増すこの「チタン」を通じた狂気と甘美。類似性のなさが魅力。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© KAZAK PRODUCTIONS - FRAKAS PRODUCTIONS - ARTE FRANCE CINEMA - VOO 2020

『TITANE/チタン』(仏)
新宿バルト9ほか全国公開中
https://gaga.ne.jp/titane/

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