昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載シネマチャート

秘密の恋愛関係にある2人の女性…怒りを爆発させた“ある出来事” 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

南仏モンペリエのアパルトマン。最上階に暮らすマドレーヌ(マルティーヌ・シュヴァリエ)は夫と死別し、子どもたちも自立し、静かな生活を送っていた。向かいの部屋に暮らすドイツ人女性のニナ(バルバラ・スコヴァ)とは、世間的には親しい隣人だったが、実は長年にわたり秘密の恋愛関係にあった。2人はアパルトマンを売り、2人が出逢ったローマで暮らすことを夢見ていた。しかし、子どもたちに何年も真実を告げられないマドレーヌに、ニナは怒りを爆発させる。そしてある出来事がきっかけで、2人は引き離されそうになる。

〈解説〉

長年愛を育んだ同性カップルが、社会の障壁に立ち向かう姿を描く。監督・共同脚本はフィリッポ・メネゲッティ。初長編となる本作で第46回セザール賞の新人監督賞を受賞。95分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆長年の親友あるいは姉妹という設定でも通用しそう。女ならではの弱みと強み。おかしみも。少女時代の描写も程がいい。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆話の間口を狭めたことで親密度と緊迫感が増した。沈着で、獣の匂いをわずかに残した女優の力。昔のヒット曲も効果的。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆こんなに近くで時間をかけて関係を続けられたら求められるまま全力で尽くす。過去の失恋を反芻しつつ妄想に溺れた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆新鋭男性監督が描く老境の女性カップル。懐メロの使い方も巧く、厳しい現実に阻まれた秘匿の愛をロマンの力で包み込む。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆2人の女優が織りなすロマンス、喪失、老い。毒性あるクローズアップ。それらが音としても響く。古い概念からの解放。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© RIKA FILMS / TARANTULA / ARTÉMIS PRODUCTIONS - 2019

『ふたつの部屋、ふたりの暮らし』(仏、ルクセンブルク、ベルギー)
4月8日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
https://deux-movie.com/

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー