選手と交際したら、即クビに
――自由で気楽な雰囲気かと思ったら、ルールが厳しいんですね。
山口 チームにもよりますが、ベンガルズは厳しいですね。
火曜に習ったものは木曜の練習で完璧にできていないといけないので、水曜はその練習に充てています。日曜日は試合があるので、前日の土曜日は自主練習。万全のコンディションで試合に臨むため、飲食なども含め、何日も前から調整します。筋トレもみんな毎日やっているんじゃないでしょうか。
――まさにチア中心の生活ですね。チアとしてのルールは他にどんなものがありますか。
山口 選手と交際したら即クビです。忘れ物もNGですし、SNSの投稿も、ベンガルズのチアリーダーとして見られても大丈夫なようなものでないといけません。例えばきわどい格好とか、お酒を飲んで「イェーイ♪」みたいなものとかはマズいですね。節度が求められます。
熾烈を極める選抜争い
――あの笑顔やキレキレのダンスの裏には、日々のものすごい努力があるんですね。
山口 そもそも試合も全員が踊れるわけじゃなくて、毎回試合で踊るためのオーディションがあるんです。それが毎回プレッシャーで、試合より緊張します。去年は寝ようとすると試合のダンスナンバーが頭の中で鳴り響いて、プレッシャーで眠れなくなりました。
今年は大学卒業してすぐの、バリバリ踊れるルーキーがたくさん加入したので、選抜争いが熾烈を極めたんです。ダンススタイルも進化していますし、自分でもよくメンバー入りできたなと。ストレス解消グミが欠かせない1年でした(笑)。
――最年長としてチームを引っ張ってこられた山口さんですが、43歳になる今後の展望は。
山口 日本に帰ってチアリーマンみたいな働き方をするのは今ではとても想像できないし、私はアメリカが生きやすいなって思ってるんです。
日本は新しい挑戦をするにあたって年齢制限がありますが、アメリカは何歳からでもトライできます。今のところ日本でやりたいことはないので、アメリカで暮らし続けていきたいです。