店先看板の手書き文字、カラフルなアーケード、路地奥に佇む地元の名店……。日本各地の魅力あふれる商店街の魅力に迫った『商店街さんぽ ビンテージなまち並み50』(学芸出版社)の一部より、岐阜県岐阜市「柳ヶ瀬商店街・繊維問屋街」を紹介する。(全4回の2回目/続きを読む)
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シティポップなネオンサイン鑑賞
駅前からまちなかへ、どこまでも際限なく広がる商店街。かつてハルピン街と呼ばれ、近くの一宮や羽島から仕入れた布で製造する既製服産業で大いに栄えた一大繊維問屋街だ。
元々は、北満州からの引揚者たちが戦後の焼け野原にバラック小屋を建て、古着を売りはじめたのが始まりだそうだ。
見てほしい場所は大きく分けて2つ。駅前の問屋街と、一番の繁華街・柳ヶ瀬エリアだ。どこを歩いても商店街好きの心を掴んで離さない景色ばかり。きっと一度では見切れないので、泊りがけで何度でも訪れてほしい。
夜に訪れたい! ネオン輝くアーケード
一番の見どころといえば、なんといっても西柳ヶ瀬のネオン群だろう。
西柳ヶ瀬は飲み屋街を中心とした歓楽街だ。日が暮れて、道幅の広いアーケードの下に並ぶ雑居ビルや個人商店が賑わい出すころ、巨大なネオン装飾たちがギラギラと光りはじめる。赤、青、緑と様々な色でまちを彩る光景は圧巻。岐阜が誇る日本一のネオンだ。
点灯する日や時間は不定期で、運試し的な要素もある。思わぬタイミングで点灯に遭遇したなら、諸手を挙げて喜ぼう。それぞれの店先には、バーカウンターやマイクなど、店の個性を表わすネオン看板が吊るされる。ところどころ点灯しない箇所もあるが、ぜひ後世に受け継いでほしい“芸術”だ。
写真:あさみん
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