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ケイン それに毎日朝から晩まで撮影があったから、日本語を覚えている暇もありませんでした。当時お世話になっていたマネージャーが台本をできるだけ早く読んで、セリフをローマ字に変換してくれて。僕はそれを読みながらセリフを覚えていましたね。

鶴姫の真似をして「行くわよ!」と決めゼリフを言ったら

ケイン でも1回、マネージャーがローマ字のスペルを間違えたことがあって。「座敷わらし」というセリフの部分を「ZASHIKIWARASHI」ではなく「ZASHIKIARASHI」と書いてしまったんです。だから僕は本番中にずっと大声で「ザシキアラシ!」とセリフを叫んでいました(笑)。

 

――そんな裏話が(笑)。

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ケイン あとカクレンジャーのアクションシーンは、ニンジャホワイトの鶴姫が「行くわよ!」って言ってからほかのメンバーも決めゼリフを言わないといけなかったんです。でも僕は日本語がわからないから、とりあえず鶴姫の真似をしようと思って「行くわよ!」と言ってしまったことがありましたね。その時は現場のみんながポカーンとしていました(笑)。

 当時苦労した思い出といえば、それくらいですね。現場のスタッフや主要メンバーだったほかの4人が僕のことをすごくサポートしてくれたので、あまり大変な思いをせずに撮影できました。

――カクレンジャーではお父さまとの共演も話題になりましたが、緊張しませんでしたか?

ケイン あまり緊張はしませんでした。子どもの頃から何度か一緒に映画に出ていたので。父親も僕も「また一緒だね」みたいな感じでした。ただ、周りのスタッフさんはすごく緊張してたみたいですけど。

 

――カクレンジャーへの出演は、ご自身の中で1つの“ターニングポイント”になったのでは?

ケイン そうですね。カクレンジャーの撮影を経験したことでアクションの勉強にもなりましたし、日本語や日本の芸能界のルールを覚える機会にもなりました。最初はずっと「現場に入る時、朝でも夜でも『おはよう』と挨拶するのはなんでだろう」と不思議に思ってましたよ。

 あとは周囲の環境も変わりましたね。特に子どもたちがすごく応援してくれるようになって。後楽園ゆうえんちでカクレンジャーのショーを開催した時は、家族連れのお客さんがすごい集まりましたし、子どもからファンレターをもらうこともありました。それは本当に嬉しかったです。