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「ニンジャホワイトの真似をして決めゼリフを言ったら…」ケイン・コスギ(47)が明かす『カクレンジャー』の“撮影秘話”

ケイン・コスギさんインタビュー #1

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――お父さまのほかの作品にも、弟のシェイン・コスギさんと何度か出演されたそうですね。その後ケインさんが来日された経緯というのは。

ケイン アメリカの高校を卒業する時、「一旦アメリカの大学に進学するか、それとも卒業してすぐに俳優を目指すか」というので悩んでいたんです。ちょうどそのタイミングで、父親がNHKの大河ドラマ『琉球の風』に出演することが決まって、僕も一緒に出演することになって。それで日本に行くことを決めました。

 その大河ドラマの撮影をしている時に、僕の初めての主演作『ウルトラマンパワード』への出演が決まったんですよ。その撮影がアメリカだったので、大河ドラマの撮影が終わったあとは一旦アメリカに戻りました。

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 でも、その時点で「これからは日本でいろんなことをやりたいな」と思っていたので、『ウルトラマンパワード』の撮影が終わってからすぐに日本に戻りました。

 

“忍者の息子”が「ニンジャブラック」に抜擢

――日本でやりたいことというのは?

ケイン 当時のアメリカは、「映画の俳優は映画にしか出演しない」みたいな風潮があったんですよね。

 でも日本では、映画に出ている俳優がドラマやバラエティ番組にも出ている。それをテレビで見て「これはすごい。日本でいろいろと勉強したいな」と思いました。だからウルトラマンが終わってから、日本に戻ったんです。そしたらそのあと、『忍者戦隊カクレンジャー』への出演が決まりました。

――『カクレンジャー』では、アメリカ帰りの忍者「ニンジャブラック/ジライヤ」を演じていましたね。出演が決まった時の心境はいかがでしたか。

ケイン 不思議な縁を感じましたね。父親がアメリカで“忍者ブーム”みたいなのを起こしたので、子どもの頃は“忍者の息子”と呼ばれていたんです。住んでいる家は“忍者屋敷”と言われていましたし(笑)。それくらい忍者と縁があるので、「ニンジャブラックは自分にぴったりだ」と。

ケインさんが演じたニンジャブラック

――“アメリカ帰り”という設定もケインさんにぴったりでしたよね。

ケイン 実は当時、僕があまり日本語を覚えていなかったというのもあって、プロデューサーがキャラ設定を“アメリカ忍者”にしてくれたんです。出演シーンもアクションがメインで、セリフはそんなに多くなかったんですよ。

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