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夫をATMにして楽しく過ごす女性に“共通する特徴”がある!? 脳科学者・中野信子が明かす“パートナーの不満度”が高くなりやすい脳のタイプとは

『不倫と正義』より #1

note

夫をATMにしたまま自分は楽しく過ごす女性

三浦 男性でも女性でもそういう脳のタイプはある?

中野 女性がこの遺伝子を持っている場合は離婚にはならないんですよ。結婚生活を続けたままよろしくやる。夫をATMにしたまま、自分は楽しく過ごす、という行動をとりやすいんですね。AVPが少ないと、人に対しての共感性が下がるのかもしれない。オキシトシンと似たような物質なので、人との絆をあまり求めないタイプの人になるという感じでしょうかね。

三浦 なるほど。そうすると、そういう人たちは、一見魅力的だったとしても、結婚してみると意外と情が薄いと感じたりするような人なんですかね。だけど、異性関係にそんな消極的とかというわけでもないなら、浮気行動を繰り返すことになる。

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中野 そういうことです。ただその逆のパターンもあり得るわけですよね。ドーパミン要求レベルが高い一方で、AVPの変異もない場合。そういう人は自分のパートナーをすごく大事にするし、金銭的にも豊かという組み合わせになる。家庭の中ではリスクテイキングはしないけれども、経済活動ではリスクをとれるというのはそういう人かもしれないですね。

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不倫と正義(新潮新書)

中野信子 ,三浦瑠麗

新潮社

2022年4月18日 発売

夫をATMにして楽しく過ごす女性に“共通する特徴”がある!? 脳科学者・中野信子が明かす“パートナーの不満度”が高くなりやすい脳のタイプとは

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