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性別による役割の非対称

中野 夫側にバジェットさえあれば、不倫が男の甲斐性としてある程度見逃されてきたというのはそういうことですよね。

 大物男性アイドルの不倫がちょっとだけ話題になりましたけど、意外に盛り上がらない。というのもあの人は十分もう名声もバジェットもあって、そんな不倫したぐらいでは家制度は壊れないでしょうという感じがあるからなんじゃないか。某アイドル事務所への忖度とか言う人がいましたけど、そういうわけではないんではという気がする。

三浦 あれはきっと奥さんが表沙汰にしたくないという気持ちがあるのと、夫に不利益をこうむらせるほどにまで怒ってないからでしょうね。

中野 それも大きいと思う。あと、某大物お笑い芸人のところも、夫が愛人のところに出て行ってしまいましたけど、もう自由にすればっていう感じになりますよね。

三浦 二重基準があるということですね。戦前の日本は姦通罪というのがありました。そして、それは既婚女性とその相手男性が行う不貞行為だけを犯罪とみなすものだった。なんでそんな旧法があったかというと、女性が浮気をすることの方が、男性が浮気をするよりも家を壊すことだったから。女性は夫の持ち物というか一家の財産みたいなもんだった。

中野 そうでしょうね。性別による役割の非対称があったので、しようがないというふうになったんでしょうね、これは。

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新潮社

2022年4月18日 発売

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