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〈ジョンベネ殺害から25年〉「頭が真っ二つに割れてしまった」という告白も… 1500以上の証拠を調べても闇に消えた“少女殺害”の真相

ジョンベネ殺害事件#2

2022/05/07

genre : エンタメ, 国際

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状況に苛立ちを感じているラムジー一家

 四半世紀が過ぎても見つからない犯人。その一因として、警察の初動捜査に問題があった点が指摘されている。コロラド州ボールダーはアメリカの中でも住環境の良さで高評価されている、犯罪とは無縁の地域だ。ジョンベネの殺害事件も同年この地域で起きた初めての殺人事件だった。警官は殺人事件への対処に不慣れだった。

 また、現場にかけつけたのは新人の警官で、ジョンベネの寝室を閉鎖するのに手間取ったと報じられている。ジョンがジョンベネの遺体を殺害現場となった地下室から動かしてしまったことも問題視された。ラムジー夫妻や助けに駆けつけた友人らも家の中を片付けてしまった。人々がまずい初期対応をしてしまったため、犯人が残した証拠や痕跡が事件直後の状態ではなくなってしまったのである。

 事件から25年。ラムジー一家は今も犯人が捕まっていない状況に苛立ちを感じている。

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ジョンベネ殺害事件については、書籍も多数出ている

 ジョンベネの腹違いの兄で、事件当時アトランタに住んでいたジョン・アンドリュー・ラムジーは、英紙「ザ・サン」に対し、「警察は今もパッツィーがやったと思っていると思う」と義理の母親への嫌疑が晴れていないと感じており、「犯人を絞り込むためにDNA追跡を進めてほしい」と訴えている。