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2022/05/03

 裁判所が量刑を決める際、判断材料のひとつとなるのが被害者の意向だ。しかし、今回の事件では被害女性の住所と身元が分からないため、厳格な処分を下すことができなかったのだ。

 被害を受けた日本人女性が自身の被害事実を認知していない以上、厳格な処罰は難しい。また、被告が犯行を認めて反省しており、さらには両親や友人が寛容な処罰を嘆願したことも考慮され、軽い量刑となった……ということなのだろう。

「すし女」日本の女性への暴言、“根っこ”はどこから?

 男の犯行にさらなる写真を求めた「日刊ベスト(イルべ)」は、日本の匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」に類似する大型コミュニティ。ユーザーは男性が多く、政治的には極右で親日・親米傾向が強い。 

©iStock.com

「イルベ」ユーザーたちは、一般にお世辞にも良い評判ではない。投稿には口にできないような下品な言葉も多く、たとえ死者でも定めた標的を執拗に攻撃して、ストーキングが問題になることも少なくない。また、注目を集めようと猟奇的で残忍な写真をあげたり、SNSで個人のアカウントをめぐって見つけた女性の写真を勝手にアップすることもある。

 ただ、もちろん今回の犯行は「イルベ」コミュニティの“悪ノリ”が大きな原因だが、事件を引き起こした背景に、韓国人女性を見下して日本人女性に憧れを抱く「イルベ」ユーザーたちの心理があることも事実だろう。

 彼らは日本の女性を「すし女」と呼ぶ。「すし女」で検索するとかなりの数がヒットし、「『キムチ女』ではなく『すし女』と結婚しよう」「『すし女』こそ正解」「『すし女』最高だ」などのコメントもしばしば見られる。

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