「ベビーカーでワク殺する大量虐〇接種会場なんか命をかけてもやらせない!!!!」(倉岡宏行容疑者が投稿したFacebookより)
警視庁は20日、反ワクチン団体「神真都(やまと)Q会」のリーダー・倉岡宏行容疑者(43)を建造物侵入の疑いで逮捕したと発表した。倉岡容疑者は4月7日、子供向けにワクチン接種を行っていた東京都渋谷区内のクリニックに、無断で侵入した疑いがある。他にもメンバーの男女約10人が同日、無断で侵入し、4人が現行犯逮捕されていた。
全国紙社会部記者が語る。
「神真都Q会は、アメリカで広がる陰謀論集団『Qアノン』の日本支部をうたう団体です。『コロナは存在しない』『マスクは害』という主張がベースで、ワクチン接種は『人口削減計画のプランのひとつ』などと過激な発言を繰り返してきました。
倉岡容疑者は神真都Q会の理事を務めるリーダーの1人で、クリニック侵入後には『違法なことはしていません。僕が代表で責任を持って真実をお伝えしている』と動画で釈明していました。これまでにも東京ドームの集団接種会場に乱入して、警察官らと小競り合いになるなどトラブルを繰り返し、警視庁は警戒を強めていました」
団体のLINEオープンチャットの参加人数は1万人を超え、1月からは全国各地で反ワクチンデモを繰り返していた。3月には静岡県焼津市の接種会場に乱入。同団体メンバーが撮影したと思われる動画には、メンバーがマスクなしで歩き回り、大声で「殺人罪なんだよ。我々の業務止めたらどうなるかわかる?」「お前は殺人幇助なんだよ」と会場職員に詰め寄る一部始終が記録され、SNSで拡散されている。
逮捕を受けて少しホッとしているのが本音
焼津市の担当者は困惑した様子でこう話す。
「神真都Q会には、かなり手を焼いていました。3月7日には焼津市の保健センター、動画にあった9日には文化センター、13日には市内の信用金庫、4月2日には総合体育館と、集団接種会場にメンバーが突然押しかけては、トラブルを繰り返していました。