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「朝6時に女の声で不審な電話があったんです」山村美紗が自宅で襲われた…ミステリー作家・西村京太郎が推理した“意外な犯人像”

『西村京太郎の推理世界』より #2

2022/04/26

source : オール讀物

genre : エンタメ, 読書, , 歴史

note

西村京太郎とその彼女にもアリバイがなかった!

西村 仕事してました。

山村 証人は(笑)?

西村 いませんよ。ひとりで原稿書いていたもん。

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山村 じゃ先生にはアリバイがない訳だ。先生か先生の彼女が怪しいことになりましたね(笑)。

西村 それなら対談なんかできませんよ。ぼくは気が弱いから(笑)。

西村京太郎(右)と山村美紗 (『西村京太郎の推理世界』より)

山村 だんだん思い出して来ました。こっちにいたのが先生で、あっちからとび出して来たのが先生の彼女で(笑)。

西村 対談の途中でだんだん記憶が戻って来たりして(笑)。

山村 昔ね、西村先生と結婚したいというファンにもう口をきくなって脅かされたことがあるの。

西村 ま、ま、これを奇貨として何かもとをとるようないい作品を頑張って……(笑)。

山村 もとはなかなかとれませんね。三浦和義だって拘置理由の開示とか起訴理由の提示をしてもらってるんですから、私のほうだって、殴られた理由が知りたいわ。

西村 殺人未遂ですね。それに強盗もやっている。

山村 三浦事件では一美さんは6時間も昏睡しなかったし、大したケガじゃなかったのに殺人未遂でしょう? 私はあやうく死にかけたのだから、もっと罪を重くしてもらわないと(笑)。

西村 とにかく助かってよかった。

山村 ああ、いったい誰がやったんでしょ。この雑誌読んだ犯人、返事して下さい(笑)。

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