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『金田一少年』人気絶頂の裏側で…「これじゃいけない」初代ヒロイン・ともさかりえ(42)が10代で直面した“岐路”

2022/04/24
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『金田一少年』から27年、40代の心境は

 ともさかは昨年、福原充則作・演出の『衛生~リズム&バキューム~』でミュージカルに初挑戦したのに続き、今年に入ってからは松尾スズキ作・演出で、三宅弘城を相手に老母をはじめ複数の役を演じた2人芝居『命、ギガ長スW(ダブル)』に出演するといった具合に、なおも新境地を拓きつつある。

 本人のなかでは、デビュー以来自分がどうやりたいかではなく、演出家や監督の求めに応えたいという思いをもっぱら原動力としてきたのが、ここへ来て変わりつつあるようだ。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(東宝)

 前出の大根仁と2019年にラジオ番組で対談したときには、《お芝居すると考えた時には今までは結構割と自分を追い詰めないと何かいいものができない気がしてたんですけど、そんなストイックにならなくても、もっと楽しめるんじゃないかな。今まで自分で気が付かないうちになんか自分で色々プロテクトしていたものがちょっとずつ下ろせていっている気がしてる。もっと楽しくなるんじゃないかなという期待を持っています40代には》と語っていた(※6)。最近になってさらなる挑戦が目立つのは、そんなふうに心に余裕が出てきたことも大きいのだろう。

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『金田一少年の事件簿』は、新シリーズの放送に合わせてともさかの出演した最初のドラマシリーズもネットで配信中(期間限定)である。彼女の原点として、その後の出演作品とあわせて見るのも一興かもしれない。

※1 『週刊文春』1997年5月29日号
※2 『婦人公論』1999年10月22日号
※3 『週刊朝日』2019年3月22日号
※4 TOKYO FM『Curators~My Style×Your Style~』2019年6月21日放送分
※5 『LEE』2018年9月号
※6 TOKYO FM『Curators~My Style×Your Style~』2019年6月28日放送分

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。

『金田一少年』人気絶頂の裏側で…「これじゃいけない」初代ヒロイン・ともさかりえ(42)が10代で直面した“岐路”

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