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帰国子女のコンプレックス「学生時代は『日本語がヘンな子』と思われていたので…」
――前回、「自分は正統派のアナウンサーではない」というお話がありましたが、当時の内田さんは「ウッチー」の愛称で親しまれるフジテレビの花形で、人気アナだったように見えます。
内田 私自身は台風の目みたいな感じで、人気とかを感じることはなかったです。アイドル的に書き立てられたりすると、「好き勝手なことを言っているな」と思っていました。
正統派のアナウンサーという意味ではいまだに私は実力不足だったと思っていますし、研修中も「向いてない。辞めたい」としょっちゅう会社で泣いていました。
――世間からの人気とご自身が目指すアナウンサー像に乖離があったのでしょうか。
内田 帰国子女で日本語がつたなく、いまだにそのコンプレックスが抜けません。四字熟語を見ると心拍数が上がります。漢字への苦手意識が強いので、今も簡単な漢字にもルビを振り、パニックにならないようにしています。
学生時代は「日本語がヘンな子」と思われていたので、卒業するまでフジテレビのアナウンサー試験に受かったことを周りに話せませんでした。何を言われるか不安だったんです。