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1年中日焼け、銀座で豪遊、押尾学と盟友…自民公設秘書がコロナ貸付金“違法口利き”

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「彼に頼めば、新型コロナの特別融資がすぐに下りるという話でした。それで紹介されたのが、村上さんという方です。半信半疑でしたが、実際に……」

 そう語るのは、都内在住の中小企業経営者のA氏だ。「村上さん」とは、村上太一氏。自民党・高木宏壽(ひろひさ)衆院議員(62)の公設第一秘書である。

国会議事堂 ©iStock

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サーファーのように1年中日焼け、秘書では異色の存在

 2012年に北海道3区から初当選した高木氏。15年には内閣府政務官兼復興政務官に就任した。17年の衆院選で落選したものの、昨年10月の衆院選で3回目の当選を果たしている。

「高木氏は米国の大学でMBAを取得。北海道拓殖銀行などを経て、朝日監査法人に入社しました。こうした経歴を生かし、現在は党金融調査会事務局長代行を務めています」(自民党秘書)

米国公認会計士の資格も持つ高木氏(HPより)

 その高木氏の政治活動を側近秘書として支えてきたのが、村上氏だ。初当選から落選するまで、そして国政復帰した昨年10月以降も公設第一秘書として勤務。民主党政権時代は、中井洽国家公安委員長(当時)の秘書も務めていたとされる。

「ただ、村上氏はサーファーのように1年中日焼けしていて、秘書では異色の存在でした」(同前)

 実際、村上氏には“別の顔”があった。

元俳優の押尾学氏との交友関係

「“銀座の皇帝”こと村上と申します」

 これは、昨年6月に配信された銀座情報がテーマのYouTube動画の一幕。タレントの熊田曜子らを相手に、ホストのような風貌でそう挨拶したのが、村上氏だ。

 別のYouTube動画でも銀座の高級クラブを訪問。世界一高価なワインと言われる「ロマネコンティ」を開封し、村上氏は「お会計は(1本)1000万円でございます」と明かしていた。

 公設第一秘書の給与は在職年数にもよるが、年700万円前後。にもかかわらず、なぜ“皇帝”として銀座で豪遊できるのか。

「実は村上氏は秘書稼業の傍ら、飲食やコンサルなど様々な“ビジネス”を行う会社を複数立ち上げてきました」(村上氏の知人)

 その中の一社が、公設第一秘書だった17年3月に設立された「TMグループホールディングス」だ。村上氏は同年4月に代表取締役に就任。さらに、昨年4月からは取締役として意外な人物が名を連ねていた。

 元俳優の押尾学氏だ。

村上氏と押尾氏の2ショット(押尾氏のSNSより)

「押尾氏は06年に女優の矢田亜希子と結婚した。ところが09年、合成麻薬を一緒に服用した女性の容体が急変。適切な処置を取らず、女性は死亡した。12年、保護責任者遺棄罪などで実刑判決を受けました。矢田とは離婚し、服役後、再婚しています」(同前)