フジ系列の人気ドラマ『チーム・バチスタ』シリーズを担当
独立後も有名テレビドラマ作品のCGプロデュースを任せられるなど、信頼を勝ち得ていたようだ。前述の業界関係者が話す。
「有名どころでいえば、フジテレビ系列の準キー局である関西テレビが2011年に制作した『チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸』、2014年の『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮』といった連続テレビドラマ。他にもNHK教育テレビの『テクネ 映像の教室』でプロデューサー、NHK BSプレミアムの『京都人の密かな愉しみ』でVFXの責任者を務めました。仕事内容は、わかりやすく言うなら番組中のタイトルやロゴのグラフィックをいじる役割ですね。
『CGといったらこの人』というレベルの腕利きではありませんが、制作サイドは局側と“ツーカー”で仕事をしなければならないので、ベテランの奥田容疑者は要領も得ていて使いやすかった。ただ、数年前に会社がつぶれ、最近は映像系の仕事も減っていたので何をしているのかは知りませんでした。彼は社交的ではありますが、一緒に飲みに行ったこともなく、仕事仲間とプライベートで深く関わるタイプではなかったと思います。『水槽を眺めるのが好き』と言っていたので、てっきり仕事後も家に1人でいるのかと思っていましたが……。私が知る限りでは彼女がいたことはなく、ずっと独身でした」
好きなアートは「ガウディ」「安藤忠雄」「葛飾北斎」
奥田容疑者のSNSの紹介文では、
《年齢不詳、初対面の人全てに年を聞いて驚かれるイイオトコ。珊瑚と熱帯魚を愛する心優しき男。そして、本音を共有できる素敵な友人です。アーティスト売れるといいね》
《優しいです。お母さんみたいな所があります。本当はあったかいんです》
といった内容が書かれ、自身の“裏”の顔を窺わせる雰囲気は微塵もない。プロフィール上の好きな映画は「ブレードランナー」、「風の谷のナウシカ」、好きなアートは「ガウディ」「安藤忠雄」「葛飾北斎」と書き、さながら文化的な好男子といった印象だ。
その一方で、本業の経歴を活かして音楽事務所の関係者と交流を深め、オーディション選考などにも関わる傍ら“裏稼業”のメンズエステ経営に励んでいたようだ。