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「『儲かっているでしょ?』なんて言われますが…」TV番組でおなじみ“スーパーアキダイ”社長の“意外な実生活”

「『儲かっているでしょ?』なんて言われますが…」TV番組でおなじみ“スーパーアキダイ”社長の“意外な実生活”

『いつか小さくても自分の店を持つことが夢だった スーパーアキダイ式経営術』より #1

2022/05/16
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 仕入れが決まったら、発注した品目と数量が合っているかすべてチェックしてから、午後10時半までに市場にいるウチのスタッフにFAXを送ってようやく仕入れの作業が終わる。市場にいるスタッフはこのFAXを見て、市場に設けられたアキダイ専用のスペースに運ばれた大量の野菜や果物の支店ごとの仕分けを確認。トラックに積んでいき、満載になったら各支店に向かいます。早朝に市場からトラックの第1便が出発し、店で荷を下ろしたらすぐに市場に戻り、第2便の荷を積んでからまた店を目指すのです。

 もちろん、近年推し進められている働き方改革を受けて、アキダイでも従業員に対しては法定の労働時間内で仕事が切り上げられるよう調整しています。

 一方、僕の作業はいつも午後10時半に終わるわけではありません。市場が休みの土、日曜日の前の金曜日と、市場が開く月曜日は仕入れの量が多くなるので、深夜12時を回ることもしょっちゅうです。

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 僕が仕入れの作業をしている時間帯に、関町本店の近隣の荻窪店、阿佐ヶ谷店などの店長が店を閉めてから本店に戻ってくるので、直接指示を出したりしています。仕事の指示は電話やメールでもできるけれど、やはり面と向かい合って話をしたいので、さほど時間がとれなかったとしても大事な時間だと思っています。

 

カラオケでリフレッシュ! 十八番はBʼz!?

 昔は、夜9時くらいに仕事を中断して、一度寝て、12時に起きてまた仕事をしていましたが、なまじ2、3時間寝てしまうと起きるのがつらくてスタイルを変えました。そんなに起きるのがつらいのなら、寝ないで小料理屋に行って飲み食いして、楽しい時間を過ごしてリフレッシュしたほうがいいじゃないですか。ただ、コロナ禍になってからはこのささやかな娯楽も封印しています。

 それ以前は、僕にとって大事なリフレッシュの手段はカラオケでした。実は、ウチの従業員の中に元プロのロックミュージシャンがいて、当然ですが、やっぱり歌が抜群に巧い。

 もともと僕も歌は大好きだし、好きなことは突き詰める性分なので、元プロに張り合うように練習したりもしました。ビートの効いたロックが好きで、十八番のB’zはスナックで歌うと評判も上々。完全にオヤジ丸出しですね。

 コロナ禍の前はこうして楽しく騒いでリフレッシュした後、12時くらいに事務所に戻って仕事を片付けて、深夜2時に寝るようにしていました。

 睡眠時間は平均して3、4時間。昼寝はしないし、仮に昼寝の時間ができたとしても、従業員や取引先、それに取材依頼でメディアの方からも電話やLINEが入るので、すぐに目が覚めてしまう。ただ、あまりに仕事漬けの毎日では、さすがに参ってしまうので、ここ数年は近所の天然温泉が僕の心と身体の最高のオアシスになっています。

【続きを読む】〈年間300本以上の取材に対応!?〉ニュース番組が「スーパーアキダイ」を取材し続ける“納得の理由”

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