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労基署の指導については会社側から「説明ナシ」

 前出の社員によれば、会社からは「過去の残業について、申告漏れがあれば報告するように」との指示があったという。しかし、労基署の指導については一切会社側から説明がなかったようだ。

「1月下旬から2月上旬にかけて各部署に『過去2年間で申告していない残業時間があれば、その時間と理由を報告してください』との通達がありました。ただ、2年前の勤務記録なんて覚えているわけがありません。日々の残業時間なんてはっきり覚えていませんから、どう申告したらいいのか分からず多くの社員が戸惑っていました」

山形・さくらんぼテレビの外観 ©文藝春秋

 労働基準監督署の是正勧告には法的拘束力がなく、企業側が対応しない場合でも罰則を受けることはない。しかし、監督官が悪質だと判断した場合は書類送検される可能性がある。

「結局、会社は“事なかれ主義”なんだと思います。パワハラがあって多くの若手が辞めても大きな問題にならなければそれでいい。Aさんが声を上げたおかげで少しは変わりましたが、それも表面的なところだけ。根本的な所では全く変わっていないんだと今回の人事や残業代のことで思い知らされました」(同前)

多くの疑問について、さくらんぼテレビの回答は…?

 アナウンサーが数カ月で半数以上退職するという異常事態や、パワハラで異動になったZ氏の復権に関して、さくらんぼテレビに質問状を送ると次のような返答があった。

「社員の退職等、個人情報についてはお答えしておりません。人事異動は必要に応じて適時、適切に行っております」

 また、労働基準監督署からの指導について社員に説明がなかったことや、残業代の申請方法の説明が不足しているとの声が挙がったことについては、こう回答した。

「労働基準監督署の申告監督には既に対応済みです」

 多くの関係者たちが疑問を抱き続ける現在の状況。今後、さくらんぼテレビはどう向き合っていくのだろうか。

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