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「数カ月でアナウンサーの半数が入れ替わる異常事態」でも経営陣は変わらず 「パワハラで異動の社員が役職に再任」も……フジ系列・山形さくらんぼテレビの“過酷労働環境”

「数カ月でアナウンサーの半数が入れ替わる異常事態」でも経営陣は変わらず 「パワハラで異動の社員が役職に再任」も……フジ系列・山形さくらんぼテレビの“過酷労働環境”

ハラスメント横行 さくらんぼテレビの闇 #3

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パワハラを受けたAさんは昨年11月に退職。社内の反応は…?

 心身ともに限界を超えたAさんは2021年4月から休職。会社からは復職を望む声があったものの、同年11月末日をもって退職している。

 さくらんぼテレビの現役社員が声を潜めて語る。

「昨年10月にAさんのことが報じられた時、社内には大きな動揺が走りました。正直、今の会社で働いていていいのだろうかと悩んだ社員も多いです。特に社外の人と関わることが多い報道部の人間や営業の社員は報道の影響を大きく受けて、県民から無視されたり『あんたの会社ダメなんだろ』と責められたりもしたようです。報道後にはAさん以外にさらに2人のアナウンサーが退職しました。今年の3月に辞めたBアナもかなり悩んでいた様子で、『報道後の会社の対応に失望して辞めたのではないか』と噂されています」

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 この社員によれば、さらに4月末にももう1人のアナウンサーが退職する予定で、「4月から新しいアナウンサーを2人採用しているが、わずか7名しかいないアナウンサーが数カ月で半数以上入れ替わる異常事態」になっているという。

昨秋にはさくらんぼテレビには7名のアナウンサーが在籍していたが、数カ月で半数以上が入れ替わる異常事態に(公式HPより)

 若手が次々と会社を去る一方で、社長をはじめとした経営陣の顔ぶれは現在も変わっていない。パワハラの元凶と社内で指摘され続けている、T氏も専務の役職についたままだ。

「T専務は報道の直後は一見、気にしていない様子でした。ただ、今はすっかりなりを潜め、現場へ口出しすることも少なくなったようです。一時は『一連のパワハラ問題の責任をとって辞職するのではないか』という噂もありましたが、報道部の担当役員を外れただけで、現在も専務として在籍しています」(前出・さくらんぼテレビ関係者)

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