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ハラスメントで異動したはずの社員が4月の人事で“復権”

 また、今年4月には驚きの人事もあったという。前回の報道時、取材班には、過去に同局で働いており、ハラスメントによって退職に追い込まれたという元社員たちから「報道部で副部長を務めていたZ氏からハラスメントを受けた」という声が多く寄せられていたが、このZ氏が“復権”したというのだ。

山形・さくらんぼテレビの外観 ©文藝春秋

「Z氏は度重なる部下へのハラスメントにより、2020年に他部署へ異動になっていましたが、今年4月の人事異動で、報道部副部長に“再任”され、再び報道の現場に戻ることになりました。多くの社員がこの人事に困惑しています。

 Z氏は報道部時代、部下を“つぶす”ことで有名で、さすがに会社も他部署へ異動させざるを得なかった要注意人物です。それがたった2年で報道部に戻ってきた。新しい報道局長もT専務に近い、いわば子飼いの一人で『結局何も改善されないのか』という不安が社内に広がっています」(前出・現役社員)

Aさんには上司以外に先輩社員からも恫喝めいたメッセージが

残業代について労基署から指導が…

 少し時間をさかのぼるが、昨年12月15日には、さくらんぼテレビに労働基準監督署から指導が入った。労基署がAさんの勤務状況を調べていたところ、芋づる式に複数の社員について、申告されていない残業が多く存在することが発覚したのだ。前出のさくらんぼテレビの関係者が語る。

「労基署はさくらんぼテレビが取っている社員の勤務記録と警備記録に大きな差がある事に気づきました。そこで、局に過去2年分の社員の残業(※当時の残業代をさかのぼって請求できる期間は2年で時効)について調査し、しっかり残業代を支払うように命じました。期限は2022年の2月10日。しかし、さくらんぼテレビはすぐに調査に乗り出さず、結果として労基署の指導を無視した形になっています」

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