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〈松戸9歳女児殺害 無期懲役確定へ〉ロリコンDVDを「これ貸すよ」 性癖を嬉々として自慢 渋谷恭正被告が見せていた“欲望”の数々

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note

お客さんに大声で怒鳴り散らすことも

「一見真面目ですが、キレやすい一面もあった。店内が混雑しているときにお客さんから声をかけられると『少々お待ち下さい!』と大声で怒鳴り散らしたこともありました」(同前)

 この頃、Aさんとの間に長男が誕生している。

「彼がウチで働き始めた1カ月後に長男が生まれていますが、Aさんと子供を大切にしていたのも事実です。一度、中国に住んでいるAさんの両親が日本にやってきて、彼がウチの中華料理屋でご馳走してあげたこともありました。その光景はまさに一家団らん。仲が良さそうでした。Aさんは日本語がしゃべれますが、両親は話せませんでした」(同前)

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 だが、この中華料理店も1年ほどで辞めたという。

送検の様子 ©志水隆/文藝春秋

「ある日、『私、日本料理屋に引き抜かれたので』と言って辞めていきました。というのも、彼は資格マニアで、調理師免許のほか、食品衛生責任者、危険物取扱者なども持っていると言っていました。それらを引っ提げて日本料理屋に行くということでした」(同前)

 この後も職を転々としたという渋谷だが、金銭的に厳しい時期もあったようだ。

「渋谷さんのお姉さんから聞いたのですが、お母さんが亡くなった後、渋谷さんは知人の保証人になって11000万円以上の借金を背負ったことがあるそうです。それで色んなアルバイトをしていたと聞いたことがあります」(渋谷家の知人)

 登記簿を確認すると、2013年8月には松戸市から自宅を差し押さえられている(翌年10月に解除)。

 中華料理店を退職したころには、Aさんとの間に娘も誕生している。

 兄妹は揃って自宅近くの保育園に預けていた。同じ保育園の“ママ友”が言う。

「朝は渋谷さんが保育園に送り届け、夕方にはAさんが迎えに来ていました。Aさんは近くの病院で配食の仕事をしていました。渋谷さんは子供を送り届けると30分以上保護者と立ち話をすることもあって、正直面倒くさがられていましたね。いつもジャージを着てタバコ臭かったです。その頃、既にバツ2だったと聞きました」

〈Aを一番愛している〉という意味のメールアドレスを設定し、2人の子供の顔写真を自身のフェイスブックにアップするなど幸せいっぱいに思える一方で、フェイスブック上でこう呟くこともあった。

〈心が寂しい…〉