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大麻の売買するとき、「『自分のことを知られたくないから口座を使わせてほしい』と頼まれたこともあった」という。
「家庭がうまくいっていない私にとって、彼は唯一の心の拠り所だったので、危険な行動や発言も受け流して付き合いを続けてしまいました」
所持、使用では飽き足らず、売買にまで手を染めていたという小柳。その背景には金銭的な事情があったのではないかと、A子さんは述懐する。
大麻売買に手を染めた元人気芸人の「裏事情」
「彼はコロナ禍でイベントなどができず収入も減り、ストレスが溜まっていると話していました。お酒や大麻でそのストレスを発散していると……。持続化給付金やコロナの助成金も、競馬や競艇といったギャンブルですぐに溶かしてしまったようです」
コロナ禍の影響が大きかったのか、はたまた人気商売のはかなさゆえか。小柳の生活は、かつて一世を風靡した電撃ネットワークのイメージとはかけ離れていたという。
「自宅は古びた小さなアパートでした。『ゴミ屋敷だよ』とは聞いていたのですが、6畳ほどの畳の部屋の真ん中に布団が敷いてあり、その周りにテレビや物がごちゃごちゃと置いてありました。お風呂はなくてシャワーのみ。鍵も壊れているし、床もいつ抜けてもおかしくないんじゃないかと思うくらい歩くたびに軋むのです。さすがに驚きました。知り合いの社長から借りた部屋で家賃は5万5000円と話していましたが、その支払いにも苦労していて、半年分くらいの家賃を滞納していたようです」
そんな小柳の行きつけは、最寄駅前にあるもつ煮込みが130円の激安立ち飲み店。出会った頃に2人でよく泊まったのは「池袋で一番安いと言われている一泊5000円のラブホテル」だ。