小柳の“証拠音声”「大麻は立件できないの」
小柳はA子さんが警察に通報したことは知らず、終始強気の姿勢を崩さなかった。
A子 失いたくないんでしょ。電撃ネットワークも、自分の大麻のせいで。電撃ネットワークだって。
小柳 大麻は立件できないの。
A子 立件できなくても、週刊誌、小さく炎上させられても……。
小柳 炎上しないの。
A子 うん。しないのね、わかったわかった。
小柳 立証できなければ炎上なんてしない。
(2021年12月13日の録音データより)
この話し合いの後も2人は何度か連絡を取り合っていた。「正直に言うと、夫と仲を修復した後も、私はトシさんへの気持ちを断ち切れていませんでした」と告白するA子さんは、裁判を起こすという夫を小柳のためになだめていたという。
しかし2月には小柳がLINEや電話をブロックし、一切連絡がつかなくなった。
「また都合よく使われたんだと思うと怒りが抑えられず、彼の自宅に乗り込んでしまったのです。揉み合いになり、警察沙汰にもなっています。警察官に気持ちを落ち着かせようねと言われて。自分の行動を深く反省しました」
警察から、小柳の家から押収した証拠品から大麻が検出されたと連絡が来たのは、その直後、3月8日のことだった。
警察の“捜査報告”「乾燥大麻であることは間違いない」
「警察は『乾燥大麻であることは間違いない。しかし0.1g以下と微量だし、密売に関与しているのならもっと証拠を集めたい。引き続き捜査を続ける』と。
後日、『通報した小柳さんの大麻の件で』と言って、警察に捜査の状況を問い合わせたこともあります。担当刑事の方は『大麻を持っていたのは間違いないし、微量でも逮捕することはできる。しかし、押収した現場に本人がいなかったため、言い逃れされてしまう可能性があるので、本人の動きを注視しつつ、密売の事実があるなら時間をかけて調べたい』と仰っていました」
A子さんと警察とのやりとりの音声は記者も確認をしている。小柳のコンタクトレンズケースから微量の大麻が見つかったのは事実であるようだ。
アトム法律事務所の篠共成弁護士はこう解説する。
「所持していた大麻の量が微量であれば、それだけ刑事処分も軽くなります。逃亡の恐れがなく、証拠隠滅の可能性が低い状況であれば、逮捕の必要はないと警察が判断する場合もあります。しかし、微量だから逮捕・起訴されないというわけではない。0.06グラムの所持でも実刑になった事例はあります。
カギになるのは、常習性。現在持っている量が微量だとしても、パイプについたカスなどから消費前の量が認定されることもありうる。パイプが見つかったということは常習性が疑われるので、警察もマークして捜査を続けるつもりなのでしょう」
小柳はA子さんに約束したように、大麻の使用や売買から手を引いたのだろうか。5月某日、小柳の自宅を訪れた。