自宅から出てきた小柳に声をかけると、一瞬動揺した表情を見せた小柳だったが、すぐに気を取り戻し、流暢に語り始めた。
小柳が語った「不倫」「大麻疑惑」への答えとは
——昨年の12月からA子さんという女性と不倫関係にあったと聞いていますが。
「いやいや、全然違いますよ。彼女は心療内科にも通っていて、感情の波が激しくて。交際しているということはないですが、そういう付き合いはちょっとって言ったら、急に豹変して(小柳の)家で暴れだして。警察にも相談しました。精神的におかしいんですよ。旦那さんがいるのに付き合うも何もない。友達という感覚ですよ」
——肉体関係はなかった?
「ないですよ。飲みに行ったり、ご飯食べたりですから」
——A子さんからは小柳さんが大麻を常習されていたというお話も聞いています。
「証拠があるなら出してもらってもいいですよ。彼女は自分を陥れたくてあることないこと言っているんですよ」
——小柳さんが大麻の使用や売買を認める音声も聞いています。
「録音されたことも、知ってますよ。今からこう言わないと暴れるとか、そういうふうに言われたから。あえて俺に誘導的な発言をさせて、それを証拠にして週刊誌に売るからって言って出て行ったんですよ」
——なぜ急に大麻という話が出てきたと思いますか?
「話の流れじゃないですか? 誰々が(違法薬物で)捕まったどうのこうのっていうのが、いろんな記事やテレビで出るじゃないですか。そういう流れの会話の中で、昔、海外で活動している時に、(大麻が)合法の国で現地のスタッフとか仲間でパーティーみたいなことをしたという話はしましたよ。そんな話を膨らませたんじゃないですかね。その会話だけで証拠はないですもん」
——A子さんの前で大麻を使用されたことはない?
「ないですよ。それは会話の流れなので」
——小柳さんの認識としては、A子さんの言っている大麻に関することや、不倫関係については妄想ということですか?
「そういうふうに思ってたんじゃないですか? 本人が。付き合ってるだとか、愛されてるだとか。それを記事にしたいからって、そういうふうに言って。だから陥れたいんですよ、俺をとことん」
大麻の使用や売買はもちろん、A子さんとの不倫関係についても否定し、「これから仕事なので」と自転車で走り去った。
しかし翌日、小柳から記者に電話があった。
「A子さんの一方的な言い分を書かれたら困るので、きちんと取材に応じますよ」
1週間後、文藝春秋に1人で現れた小柳は、一転してA子さんとの関係を認め、180分にわたって不倫と大麻疑惑について語ったのだ――。
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6月3日(金)21時~の「文春オンラインTV」では本件について担当記者が詳しく解説する。
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