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ーーそれは処女喪失になるわけですか。 

進一 ですね。1回も使ってなかったので。昔は「ぜってぇ、使わせねぇ!」って感じだったのにね。それが、変わっちゃった(笑)。 

ーー痛みは? 

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進一 気持ち良かったですよ。ちょっと痛かったけど、気付いたら入ってた(笑)。あと、なんだろう、半分冷静だったんですよ。挿入されながらも、「ほー、女の子ってこういう感じなのね」って。ちょっと喘いでみて、「こうやって女の子は演技すんのか」とか。 

 

ーー当然、行為中の感覚は男ですよね。 

進一 そう。されながらも、僕がさせてやってるんです。向こうがイキそうになっても「イキなイキな。どうぞどうぞ」って、落ち着いていて。横断歩道を渡ってるんじゃないんだけどさ(笑)。 

 なんなら、掘ってもいますから。逆に。 

ーーえ。 

進一 ペニスバンドを使って、ウケの男性を掘りました。ペニバンでも許せるゲイもいるんです。相手は普通に男性が好きなんですけど、僕のことを「ただ竿がないだけの男」として見てくれて。向こうは「この顔の男の子にやられたい」という感覚らしいんですよね。 

「なにやっても自由でしょ」生まれた“男の余裕”

ーーそれもこれもできたのも、男としての自分が確立できたことで、生じた余裕があったから? 

進一 「なにやっても自由でしょ」「もう、なんでもよくない?」みたいな。自分がなにをしても、なにをされても、絶対に揺らぐことがないとわかったから。俳優にもなるし、女優にもなるよ、みたいな。 

 

ーー「男たるもの」への執着みたいなものが消えた。 

進一 変なプライドはなくなりました。僕の言動に対して「そんなの男じゃねえよ」って言われても「そうかも」って返せちゃうし。そこは、水商売を始めて、自分を崩すことを学んだんですよね。やっぱり相手を立てる商売だから、自分を崩すことから始まるじゃないですか。お客さんを気持ちよくさせないといけないから。 

 自分崩しってことで話をすると、お客さんにイケメンって言われた後の対応がわかんなかったんですよ、水商売を始めた頃。どうやって返せば、相手を楽しませられるんだろうって。ここのオーナーさんも、「進ちゃん、イケメンって言われた後の対応は宿題ね」って。