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「年齢が出やすい部位の筆頭は『口まわり』」マスク卒業でバレる“本当の見た目年齢” 老化に歯止めをかける「正しい紫外線対策」とは

『だから夫は35歳で嫌われる~メンズスキンケアのススメ~』より #2

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ウォータープルーフタイプは、どうしても必要なときだけに

 そこで外出する際は、物理的に紫外線を避ける工夫をしてください。帽子やマスク、サングラス、羽織りものなどを活用して遮光しましょう。まず、長袖の羽織りやストールなどで腕や首を覆い、できるだけ肌を紫外線にさらさないようにします。吸汗・吸湿にすぐれた素材のものを選ぶと、蒸し暑い夏でも快適に過ごせます。

 帽子は“UV100%カット”素材のものをかぶりましょう。

 また、紫外線が目に入ると白内障の原因になるので、UVカット加工されたサングラスをかけるといいですね。

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 このように物理的に紫外線を遮断する工夫が基本ですが、それでも地面からの照り返しや、衣類を通り抜けてくる紫外線を防ぐために、補助的に日焼け止めをプラスします。

 日焼け止めは「SPF20~30、PA++」で「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」「せっけんで落とせる」と表示されているものを使います。“汗に強い”と夏に人気のウォータープルーフタイプは、どうしても必要なときだけにしてください。

「紫外線吸収剤」は化学反応によって紫外線をブロックするため、肌に負担をかけます。そうではなく、パウダーで肌の表面を覆い、物理的に紫外線を反射させて防ぐ「紫外線散乱剤」を使用した商品を選びましょう。

「オイル」を塗り、ティッシュで優しくオフ

 また、SPFは紫外線B波を、PAは紫外線A波を防ぐもので、数値が高くなるほど日焼け止めとしての効果も高くなります。そのぶん肌への負担も大きくなりますから、炎天下でのレジャーなど非日常的なシチュエーションでもない限り「SPF50」や「PA++++」といった強い日焼け止めを使う必要はありません。

 日焼け止めを塗った日も、洗顔は「1日1回」でOK、クレンジングは不要です。

 ウォータープルーフなど強力な日焼け止めを塗った日でさえ、できればクレンジング剤は使わずに「オイル」を使って落とすようにしてください。クレンジング剤としてではなく、おもにマッサージや保湿の用途で販売されている、ホホバオイルやミネラルオイルなどのことです。界面活性剤の入っていないベビーオイルもいいですね。

 一般的なオイルクレンジング剤は、水で洗い流せるように界面活性剤を多く含んでいるものが多いですが、私のいうオイルは油そのものなので、洗い流しにくいのが特徴です。塗って少し時間をおいたあと、ティッシュで押さえるようにやさしくオフしてから、せっけん洗顔をしましょう。