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 なお、ニキビ肌やアトピー、脂漏性皮膚炎の人は、オイルをクレンジングに代用すると肌荒れすることがあります。肌に合わない場合は中止してください。

マスクで隠れた口まわりは“年齢が出やすい”

 そもそも老化は、顔の下半分に表れがちです。

 コロナ禍でマスク着用が当たり前となってから「マスク美人」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。「マスクをしているときれい」ということはつまり、顔の上半分(目のまわり)と下半分(口まわり)で印象が変わるということです。

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 これは、医師から見ればうなずけるところがあります。というのも、いわゆる“年齢が出やすい”部位の筆頭が「口まわり」だからです。

 マスクをして目のまわりだけが出た状態で見ると40代そこそこなのに、マスクを外して口まわりが現れたとたんに60代に見える、なんてことは珍しくありません。顔における老いの原因は、鼻まわりや口まわりがたるんで皮膚が伸び、だんだんと全体の印象が間伸びしていくことにあります。この「顔の間伸び」は、女性は40代後半から、男性は50代から目立ってきます。

※写真はイメージです ©iStock.com

定期的に歯科でチェックしてもらおう

 口については“まわり”だけでなく、“なか”にも気を払いたいですね。口臭は自分ではなかなか気づきにくいので、注意が必要です。

 というのも、嗅覚は五感(視覚・味覚・聴覚・触覚・嗅覚)のなかでも疲労しやすく、順応しやすい特徴をもっています。生活上、さまざまなニオイにいちいち過剰に反応していては、生きにくくて仕方ないからです。そのため、つねに嗅いでいる自分のニオイには、真っ先に慣れて反応しにくくなってしまうのです。

 誰にでも「生理学的口臭」と呼ばれる軽い口臭はあります。寝ている間に口腔内の細菌が増えて朝起きたときに口がクサいとか、にんにくなど食べた成分が吸収されて呼気からニオう、といった類いのものです。これらは、朝食をとったり、口臭予防のタブレットをかんだりすればケアできるでしょう。

 ただ、歯周病などの病気が原因で発生する口臭もありますから、定期的に歯科でチェックしてもらうことをおすすめします。歯の黄ばみや、歯石がたまっているかどうかもすぐに伝わってしまうポイントですから、併せてチェックしてみてくださいね。