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「しつけの一環で、暴力はありません」
歩夢くんの保育園で行われた市のヒアリングに対して、柿本はこう答えた。
「息子が言うことを聞かない時は同居人に叱ってもらっています。しつけの一環で、暴力はありません。迷惑がかかるので、同居人の名前は言えません」
母親からのSOSもないため、行政は対応に二の足を踏んでしまう。
一方、3度目以降、4人がラーメン店を訪れることがなかったため、歩夢くんの身を案じていた店主は、昨年12月、保育園に問い合わせをしている。
「ちゃんと登園していると聞いて、正直、『よかった、生きているんだな』と思いました」(店主)
しかし、事態は最悪の展開に突き進んでいく。歩夢くんは今年1月12日を最後に、保育園に登園しなくなってしまう。同20日には柿本が退園手続きを済ませた。
「柿本は逮捕後、『1月中旬頃に息子が死んでしまった』と供述しており、歩夢くんはこの時期に何らかのかたちで命を落としたと思われる。その後、柿本は市に『息子は大阪の実家で元気にしています』と嘘の説明をしていたが、転居の実態が確認できず、今年3月2日、市が警察に通報したことで事件が発覚。最初に“落ちた”のは、母親の柿本だった」(前出・記者)
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