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「やま恋」世界の“今っぽさ”の原点
――恋愛描写やキャラの心情でほかに参考にされているものや、まわりの人のお話などはありますか?
浜谷 うーん、自分の学生時代の恋愛のときめきをがんばって思い出しながら描いている部分はありますね。
大学の時にあったイベントなどもエピソードに使えたら、と思いながら。
――「やま恋」は男子2人の優しい性格もそうですけど、随所に“今っぽさ”がリアルに表現されているのも魅力の一つですね。
浜谷 今の学生さんとギャップがないか、と心配はしているんですけど、作中のLINEのやり取りとかは、LINEマンガ連載だっただけに、当時の担当さんの“LINEリテラシー”に助けられていました(笑)。
BBQとか花火に行くとか、イベントごとにすぐグループをつくって、とか聞きながら、若い人の肌感覚をイメージしながら描いていきました。
――リアルさでいうと、穂乃香の「友だちをとられてつらい」というような、女子同士の描写もあるあるとして共感を得ていると思います。
浜谷 やっぱり、自分が学生時代に上手くいかなかった人間関係のモヤモヤなんかは反映されています。
穂乃香が友葉と丹菜との関係を乗り越えていく感じとかは、「あの時私、もっとあの友だちとうまくやれたんじゃないかな」と思ったことなんかを、穂乃香には成長してもらってクリアしていってほしいと思っています。