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穂乃香には自分の恋と向き合える人になってほしい

――新連載がいよいよ6月20日からはじまりますが、これからのストーリーで描いていきたいテーマはありますか?

浜谷 今作を描きはじめた時から、自分なりの少女漫画を描きたいという思いがずっとあって、なかなかスローペースですが、恋愛要素を盛り込んでいきたいというのは変わらず思っています。

 今すごく気を遣って描いているのは、穂乃香の気持ちの部分です。穂乃香の気持ちを、グラデーションにして、丁寧に拾っていって、エピソードを積み重ねていこうと思っています。

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 サークルや大学のイベントを通じて、穂乃香にとってはたぶんはじめての感情にどう向き合って、どう変わっていけるのか……、その様子を丁寧に描けたら、とがんばっています。

恋をしてもつい自分のことを卑下してしまう穂乃香/『やまとは恋のまほろば』より

――今後、穂乃香の気持ちはどのように変わるんでしょうか。

浜谷 自分からの一方通行じゃなく、気持ちのやり取りを恋愛的な部分でも誰かとできるんだ、ということを穂乃香自身が気づいて、向き合えるようになれたら、と思うんです。

 ほかの人から見たら「これが恋だ」とわかることに気づくというだけで、穂乃香は時間がかかるので。自分の気持ちに気づける瞬間を作ってあげたい。

 それがどんな瞬間なのか、見守っていただければと思います。

――穂乃香の友人の、友葉、丹菜の恋愛事情が気になる人も多いのではと思います。

浜谷 丹菜ちゃんは大学から穂乃香と友葉の友だちになった子で、恋愛に関しては百戦錬磨の女の子なんです。

 穂乃香と友葉は彼女を“恋愛の師匠”と言っていますが(笑)。

 師匠には、バシッと決めてほしいですよね。穂乃香の刺激になってくれるというか。

丹菜は時に穂乃香にアドバイスをしてくれる恋愛の「師匠」/『やまとは恋のまほろば』より

 あと、はじめは、穂乃香にマウントを取ってた感じなんだけど、なんかいろいろ交流していくうちに、だんだん穂乃香の言葉も聞くようになっていきますよね。

 丹菜ちゃんは3巻でツー坊との出会いもあったわけなんですが、今後どうなっていくんでしょうね……、お楽しみに。