イラスト 中村紋子

 今年は大学を定年退官するなどボクにとって人生の転機となる年だったわ。一方で、世間を賑わせた話題を振り返ると有名人の不倫騒動、政治家の暴言、森友加計問題……。連日、人間の不実な部分ばかり報道されてちょっと食傷気味。大人への失望を感じ続けた一年でもあったわね。そんな中、清々しい希望を感じさせてくれたのが十代、二十代アスリートの大活躍でした。

 たとえば、先日スノーボードのワールドカップで優勝した岩渕麗楽選手は当時十五歳。まだあどけない雰囲気ながら、大舞台で堂々と難易度の高い技に挑む姿がかっこいい! 平昌でも要注目ね。かっこいいといえば、六月の卓球世界選手権で日本勢四十八年ぶりの銀メダルに輝いた大島・森薗コンビ。ボク、「グッディ!」で花束贈呈したんだけど、本当にイケメン♥ 他にも、卓球界には張本智和選手や、平野美宇選手・伊藤美誠選手の「みうみま」コンビなど、中国選手にも臆することなく対峙する選手が次々と現れた。高校野球で大活躍し日ハムへ入団した清宮幸太郎選手などもそうだけど、グローバルな視点でのびのびと既成概念を覆していく彼らに、新たな時代の到来を感じるわ。

 世界陸上での快挙も記憶に新しい桐生祥秀選手は九月に「十秒の壁」を突破。プロになり、「たくさんの人に夢を」と語る笑顔が眩しい。ボクの大好きなフィギュアスケートでも、本田真凜選手や樋口新葉選手など今後が楽しみな選手が続々。……こうしてみると、枚挙にいとまがないわね。

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 一方、先日スピードスケートの小平奈緒選手(31)が一〇〇〇メートルで世界新を出したという報道には勇気を貰った。彼女はソチ五輪の後、スピードスケート大国オランダに二年間留学しフォームを変えたの。挑戦を恐れず学び続ければ、年齢を重ねても成長していける。ああ、とにかく平昌五輪が待ちきれないワ!