1ページ目から読む
2/3ページ目

A子さんが証言「服の中に手を…」「脱げと言われて」

 2019年7月16日、蜂谷被告は警視庁本部1階の応接室で当時40歳のA子さんの相談に乗っていた。判決文によると、このときに蜂谷被告はA子さんの上着に手を差し入れて、乳房を手で揉み、衣服を脱がせて乳房等を露出させ、自分の携帯電話で写真撮影し、A子さんを陵辱したとされる。

「法廷では、A子さんはビデオリンクでつながった別室から証言をしていました。当時、ダイエットについて蜂谷被告に話していたところ、なかなか痩せないことから『今日の罰は何にするか』『おまえの裸の写真でも撮ってみるか』と言われたようです。A子さんはその後にトイレへ行って部屋に戻ると、蜂谷被告がスマホのカメラを持って待ち構えていた。そして服の中に手を突っ込み胸をもまれた上に、『脱げ』と言われたといいます。『嫌だったが断れなかった』と涙ながらに訴えていました」(前出の司法記者)

 この司法記者によると、A子さんは被害内容を言葉を詰まらせながらこうも証言していたという。

ADVERTISEMENT

蜂谷嘉治 ©共同通信

「服を脱ぎブラジャーとショーツを着けた状態になると、ブラジャーもとるよう蜂谷被告に指示され、椅子の上に立たされた。蜂谷被告の指示通りに前、横、後ろ、横と向きを変え被告は写真を撮り続けました」

「椅子を下りると、蜂谷被告が壁の方に私を押し、ショーツを膝まで下ろして写真を撮ったんです」

 一方の蜂谷被告側は完全に否定し、争う姿勢を見せた。

「乳房をもんだことはない」

「服を脱ぐように言って乳房を露出させたことはない」

「A子からダイエットのために写真を撮ってほしいと頼まれたが断り、トイレから戻るとA子が上着を脱ごうとしていた。何やっているんだよ、と言ったがそのままA子は服を脱いでしまったので、写真を撮らざるをえなかった。A子の携帯電話が見つからないというので、自分の携帯で撮った」

 同記者が続ける。