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勝機があるなら巡目にかかわらず勝負!(2022年3月1日 第2試合 東一局)
私は、自分の手が勝負になると感じたときは、残り巡目が少なくても攻めの一手を打つほうだと思います。
この局は「三筒」を暗カンしていた親から先制リーチが入って、私はオリぎみに手を進めていました。「發」をトイツで持っていましたが、これを鳴いてテンパイを取っても、「二萬」が3枚切れていたので、正直言ってアガリは難しいと思っていたんです。そうしたら、なんと最後の「二萬」を自分で引いてきました。
残りツモは1回だけでしたし、リーチをすると放銃するリスクもありますが、このときは勝負する価値があると思いました。私の場合はこれをリーチして放銃しても、あまり後悔はありません。
麻雀において、リスクを下げる選択をするのは大事なことだと思います。でも、私のように高打点を狙うスタイルを考えれば、この加点チャンスを逃すほうが罪深いと思うんです。 だから、「打って後悔なし!」という気持ちで思いきってリーチをかけました。そうしたら、テンパイで粘った対面から一発で發が出て、満貫をアガることができたんです!
この場面は、ツモ回数が少ないですし、打ち出す「八筒」も安全牌とは言えませんから、テンパイすら取らない人もいると思います。また、テンパイを取るにしても、ダマテンに構える人も多そうです。
人それぞれ、いろいろな考えがあっていいと思いますが、覚悟を決められるなら、残り一巡に懸けてみるのもひとつの選択肢だと思います。