リーチをするなら納得のいく形で(2021年10月19日 第1試合 東二局)
麻雀は思いどおりに手が進むことばかりではなくて、むしろ不本意な形でのテンパイにたどり着くことも多々あります。ただテンパイしたからといって納得のいかないままリーチをかけると、あまりうまくいかないことが多い気がします。ですから私は、自分のなかで「これなら行ける!」と思えるリーチをかけることを、いつも意識しているんです。
この場面ではタンヤオ・ドラ1、「二萬」・「二索」のシャンポン待ちに構えていたところで、「三萬」・「六萬」待ちに変化する「一萬」を引きましたが、ツモ切って今の待ちを続行しました。確かにリャンメン待ちにはなるのですが、役をなくしてまで「三萬」・「六萬」待ちがいいとは思えなかったんです。「四萬」引きならタンヤオがつくので「三萬」・「六萬」待ちに変えてリーチなんですけど、「一萬」引きで役なしリャンメン待ちにするくらいなら、このシャンポンのままでいいと思っていました。
前巡にカン「三索」待ちにも変化させられたのですが、それもしませんでした。もしマンズの形が「二萬」・「二萬」・「四萬」・「五萬」・「六萬」であれば、ソーズ「二索」・「四索」からの“456”三色も見えるので、カン「三索」待ちにしていたと思いますけど、この形から三色変化を見るのは少し遠いですからね。
この局はシャンポン待ちのまま出アガリをしました。だけど、もしその前に「六萬」を引いてきたとしたら、「一萬」を切ってはいますけど、フリテン3メンチャンでリーチをしていたと思います。
ちなみに、このシャンポン待ちでリーチをかける気もありませんでした。待ちに自信があればリーチをすることもありますが、自分のなかでは本手という感触がなくて。リーチをしてツモれば満貫ですけど、個人的にはそういう理屈より、自分の感覚に素直に従うようにしています。