「女性と一緒にいたが監禁していないし、その後の行方は知らない」
警視庁捜査1課は6月14日、茨城県常陸太田市の別荘で東京都文京区に住む新野りなさん(23)を監禁したとして、神奈川県南足柄市の会社員・三瓶博幸容疑者(33)を監禁容疑で逮捕していたことが判明した。
大手紙社会部記者が解説する。
「新野さんは今月5日朝に『知人と会う』と言って自宅を出てから行方不明になりました。8日に家族が『娘が帰らず、連絡も取れない』と警視庁に相談し、行方を追う中で三瓶容疑者が浮上。そして茨城県内の駅で三瓶容疑者が新野さんと合流して常陸太田市の別荘に連れて行っていたことが判明し、警視庁は監禁容疑で逮捕していました。
その後、18日に別荘から1キロほど離れた福島県との県境に当たる林道付近で若い女性の遺体が見つかり、警視庁が身元の特定を進めたところ、この遺体が新野さんだと確認されました」
神奈川県内に住居がありながら、茨城県常陸太田市にも別荘があるという三瓶容疑者はどのような人間なのか。文春オンライン取材班は別荘のある常陸太田市へ向かった。
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暗い感じもない「普通の青年」だった三瓶容疑者
田んぼに囲まれた典型的な田舎の風景の中に、小洒落たロッジ風の三瓶容疑者の別荘はある。近隣の高齢男性(79)が証言する。
「5年ぐらい前ですかね、若い夫婦が『郡山から今度こちらへ引っ越してきたんです』と挨拶に来ました。夫(三瓶容疑者)は口数が多い方ではありませんでしたが、暗い感じでもなく、普通の青年です。近所付き合いはそれほどありませんでした。朝7~8時には車がなくなっていて、どこかに勤めているんだなと思いました。