80~90年代を中心に『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『元気が出るテレビ!!』(日本テレビ)などで活躍した、ギニア出身のオスマン・サンコンさん(73)。元々はギニアの外務省職員として働いていたサンコンさんが来日して、今年でちょうど50年。
そもそも、なぜサンコンさんは日本に来ることになったのか。そして、現在はどんな生活を送っているのか。ギニアでの知られざる“エリート時代”と、今の活動について伺いました。(全2回の2回目/前編から続く)
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――テレビへの出演が増えていくなか、本来のお仕事であるギニア大使館での業務も同時にこなしていらっしゃったのだと思います。当時はかなり多忙だったのでは?
サンコン 結構忙しかったね。だから、途中から大使館の仕事は休職して、ギニアから別の人間を呼んでもらったよ。それからは、行けるときだけ大使館に行くようにしてた。
――テレビの撮影となると、何時に終わるかも読めない部分がありますよね。
サンコン 『笑っていいとも!』は生だったけど、『元気が出るテレビ!!』とかはロケが多くて。結構時間掛かるのね、ロケ。もう、朝早くから夜遅くまで長時間、きっついねぇ~。
いやいや、ホントきついですよ。日本人、よく働くね。一日中働くし我慢強い。僕なんか元々朝寝坊だから負けたと思ったよ。それに、夜寝たと思ったらバズーカ来るし(笑)。
テレビの仕事を抑えるようになった理由
――(笑)。テレビでサンコンさんの姿を見ると、つられて笑顔になっていました。
サンコン 子どもの頃から明るかったからね。生まれ育った環境かな。兄弟22人いて、みんなでマンゴーとったりかくれんぼしたり。いつも賑やかな場所にいたから自然と明るく育ったよ。
――ただ、ある時期からテレビで拝見する機会が減ってしまったように思います。