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「1時間で6900円もくれるの……? まじ?」高報酬に目がくらんだグラドルを襲った“ライブ配信のヤバい客たち”「オッパイ見せろ」

『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』 #2

2022/07/16
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時給が出ていないのは私だけ…(涙)

 そしてビックリ。なんと時給が出ていないのは私だけだったのです……(涙)。安い子は1000円から多い子は2000円まで、1日の上限はあるにしろ、現状人気がなくてもSNSのフォロワーが私より少なくても、みんな時給をもらっていたのです……。

 最初に話をもらった時、確かに時給を何カ月か保証するという業者はありました。でも、私は最終的に配信者としてハネた場合に大きくもらおう! と目論んで時給なんかいらんと切り捨てた訳ですが、実際はあった方が良かった。断言できる。時給はあるに越したことはない。

 担当からは「とにかく毎日配信して!」としつこく言われながら、頭では「1円も入ってない……もっと過疎ってる子でも数千円もらっているのに……」とイライラしつつダラダラ配信をしていた頃。なんと! 急に太客様が現れるのです。その方は会ったこともなく一体何者だか未だにわかりませんが、毎日来ては数万円投げてくれたのです。

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 他の投げない人々は、その人が現れるとコメントでひれ伏し、「なにか投げてやってください」と煽り、彼も機嫌が良ければ投げる……という日々が続きました。

 しかし、それでも私の時給はタダであることに変わらず、そのアプリで月に20万程度稼ぐには、彼と同等の人があと3人位いなければ無理だという計算になったのです(金勘定だけは早い)。

太客からの突然のDM

 すると、太客様から「直接会ってくれれば投げ銭分あげるんだけど」とDMが届きました。その時点での彼からの投げ銭は15万円。しつこいですが時給ゼロ。金だけ考えれば何をどう考えても外で会いたい。でも、それも何だかなぁ~と思ってやめました。だってそこで会ったら、結局ご飯だけがキスしたいになって、キスだけで満足できなくなってSEXしたいってなる……。それは無理。イケメンかもしらんが無理。

 陰キャでネガティブでケチな私は、太客からの探りを機に面倒くさくなってそのアプリを辞めました。時給が出て投げ銭のバック率も良いアプリに乗り換えようかとも思いましたが、そこは顔審査があったり、元々の担当からも連絡が鳴り止まなかったりで「もう配信はええわ」と思い、審査を受けることすらやめました。

 私が配信していた前後2カ月は、本当に周りでもたくさんの人が配信をしていました。でも、月に20万程度稼げていたような子達ですら、3カ月くらいするとふんわりやめていってました。理由は聞いてませんが「もうええやろ」ってなったんだと思います。

 これが私の配信ルポでした。チャンチャン!

――とはなるようでならないんですよ!