AKB48の握手会に参加したときの出来事
高野 「アイドルってかわいいな」とは思っていました。オーディションを受ける前は、AKB48の握手会にも参加したことがあるんですよ。
確かその時は、大島優子さん、宮澤佐江さん……あと恥ずかしくて今まで隠していたんですけど、NMB48の1期生である山本彩ちゃん、渡辺美優紀ちゃんとも握手しました(笑)。
握手会で会うと、みんなテレビや雑誌で見るより何倍もかわいくて。「アイドル、めっちゃかわいい~!」って感動しましたね。ただその当時は、自分がなりたいとまでは思っていませんでした。
オーディションに合格したときは嬉しさが爆発
――ではなぜアイドルに?
高野 身近な友だちがNMB48の1期生のオーディションを受けて、選考に進んだんですよ。デビューはできなかったんですけど、惜しいところまでいったみたいで。
その友だちからオーディションの話を聞いた数か月後くらいに、2期生の募集が始まったのを知って、「私もノリで受けてみようかな」と。
最初は「どうせ受かんないでしょ」と軽い気持ちだったのですが、選考が進むにつれて「ここまで来たら受かりたい」と思うようになりました。当たり前なんですけど、選考が進むと人数が絞られてきて、顔見知りになったり、友だちになったりする子もできてくるんですね。そうすると「あの子と一緒に受かりたいけど、負けたくもない」と競争心が芽生えてきて。
最終審査では、AKB48の曲「ポニーテールとシュシュ」のダンスと歌のレッスンを1週間受けてから、審査員の前で披露しました。審査期間が長くて大変でしたが、合格した時はものすごく嬉しかったですね。私はあまり感情が表に出るタイプではないのですが、この時ばかりは嬉しさが爆発していたと思います。
――確かに、高野さんは落ち着いているイメージがあります。
高野 負けず嫌いなんですけど、うちに秘めているタイプです(笑)。だから周りからは、「上に行くために頑張っている」と思われていなかったかもしれません。
本当はもっと上を目指しているのに、それを表に出せないんですよね。ひねくれ者で、負けず嫌いです。
――それでも、NMB48在籍中は順調にステップアップしていきました。