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「最年長で、中学生メンバーから“おばさん”と…」元NMB48の高野祐衣(28)が振り返る、アイドル時代に直面した“厳しい現実”

高野祐衣さんインタビュー #1

2022/07/17

genre : エンタメ, 芸能

AKB48の握手会に参加したときの出来事

高野 「アイドルってかわいいな」とは思っていました。オーディションを受ける前は、AKB48の握手会にも参加したことがあるんですよ。

 確かその時は、大島優子さん、宮澤佐江さん……あと恥ずかしくて今まで隠していたんですけど、NMB48の1期生である山本彩ちゃん、渡辺美優紀ちゃんとも握手しました(笑)。

 握手会で会うと、みんなテレビや雑誌で見るより何倍もかわいくて。「アイドル、めっちゃかわいい~!」って感動しましたね。ただその当時は、自分がなりたいとまでは思っていませんでした。

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オーディションに合格したときは嬉しさが爆発

――ではなぜアイドルに?

高野 身近な友だちがNMB48の1期生のオーディションを受けて、選考に進んだんですよ。デビューはできなかったんですけど、惜しいところまでいったみたいで。

 その友だちからオーディションの話を聞いた数か月後くらいに、2期生の募集が始まったのを知って、「私もノリで受けてみようかな」と。

 最初は「どうせ受かんないでしょ」と軽い気持ちだったのですが、選考が進むにつれて「ここまで来たら受かりたい」と思うようになりました。当たり前なんですけど、選考が進むと人数が絞られてきて、顔見知りになったり、友だちになったりする子もできてくるんですね。そうすると「あの子と一緒に受かりたいけど、負けたくもない」と競争心が芽生えてきて。

今回のインタビューは、オープン前の「ゆい酒店」の店舗で行われた

 最終審査では、AKB48の曲「ポニーテールとシュシュ」のダンスと歌のレッスンを1週間受けてから、審査員の前で披露しました。審査期間が長くて大変でしたが、合格した時はものすごく嬉しかったですね。私はあまり感情が表に出るタイプではないのですが、この時ばかりは嬉しさが爆発していたと思います。

――確かに、高野さんは落ち着いているイメージがあります。

高野 負けず嫌いなんですけど、うちに秘めているタイプです(笑)。だから周りからは、「上に行くために頑張っている」と思われていなかったかもしれません。

 本当はもっと上を目指しているのに、それを表に出せないんですよね。ひねくれ者で、負けず嫌いです。

――それでも、NMB48在籍中は順調にステップアップしていきました。

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