文春オンライン

広末涼子の透明感がヤバい!42歳になった母に息子が見せた“強めの反応”「自分で人気があるなんて言うなよ」

2022/07/18
note

「人生は仕事だけじゃないよ、仕事で全てを棒に振ることはない」と言ってくれる人がいる。早稲田入学バッシングに対しても、自分より悔しがって泣いてくれる人がいる。それを知るたび彼女は「そんな友がいる私は無敵だ!」と信念が揺るぎなくなっていった。

早稲田大学に初登校した際は、学生らに取り囲まれた ©時事通信社

 著書にはこういった「雑音が気にならなくなる」きっかけになった、友人とのエピソードがちりばめられている。私は正直、哲学者の言葉よりそちらのほうにジンときた。エモい……! 広末涼子の「水分」は家族、そして本当に良い友達がいることなのだろう。故郷を持つ人の強さみたいなものを感じる。

 本を読んだあと彼女のウィキペディアを見ると、宣材写真ではなく、よさこい祭りの画像がプロフィールに掲載されていて、なんともほのぼのしてしまった。

ADVERTISEMENT

ヒロスエが錆びない“本当の理由”

 また、著書から滲み出ていたのは知識欲。広末涼子は想像以上に、学ぶことにガッついていた。そこに時間を割きたい感じで、そりゃ細かい批判などこの人の耳には届かないだろうなと痛感した。思い出してみれば、2001年ヒロインに抜擢されたリュック・ベッソン監督の映画「WASABI」も、フランス語のセリフがほとんどだった。異国の地で大変だったろうなあと同情したものだが、どうやら違う。彼女は大変より「フランス語が覚えられる。ラッキー!」が勝つタイプだ。

2001年、映画「WASABI」記者会見で ジャンレノと ©文藝春秋

 現在は永野芽郁主演の「ユニコーンに乗って」に出演中。辛辣な物言いでヒロインを刺激する羽田早智役だ。「リーガル・ハイ」の冷ややかな別府さんが好きだったので、今後が楽しみでしかない。2022年11月に公開が控えている映画「あちらにいる鬼」ではいわゆる「サレ妻」ではあるが、憎しみだけではない、不思議な関係性を持つという難役。小説家・井上光晴と瀬戸内寂聴との不倫関係をモチーフにした作品の映画化で、今から話題となっている。

 新しい作品ごとに学び、養分としてぐーっと吸いこむだろうし、つらいときは友人の「涼子、ゆうて“仕事”だから!」の言葉を胸に、上手に距離を置くのだろう。

 なるほど、ヒロスエは錆びないわけである。

広末涼子の透明感がヤバい!42歳になった母に息子が見せた“強めの反応”「自分で人気があるなんて言うなよ」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー