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「いつ事故が起きても不思議ではない」名門・東京女子医大が“存続の危機” 理事長“女カルロス・ゴーン”の「疑惑のカネ」《内部資料入手》

「いつ事故が起きても不思議ではない」名門・東京女子医大が“存続の危機” 理事長“女カルロス・ゴーン”の「疑惑のカネ」《内部資料入手》

東京女子医大の闇 #1

2022/07/19

「自由な校風だった女子医大は、いつの間にか独裁国家のようになってしまった」

 岩本氏は自民党の二階俊博元幹事長と親しく付き合い、政治とのつながりも強めていった。そして2019年、理事長の座に就くと、最高意思決定機関である理事会を“岩本派”のメンバーで固め、誰も反対意見を言えない体制を築いた。

「岩本先生には、医師としての目立った臨床や教育、研究の実績はありません。それなのにトップに君臨しているのは、創立者一族の威光だと思います。自由な校風だった女子医大は、いつの間にか前時代的な独裁国家のようになってしまいました」(同大・教授)

二階俊博氏&岩本理事長(女子医大HPより。現在は削除)

黒いドレスの女と、少女のように恥じらう“おばさま”

 2019年10月、ホテルオークラ東京で開かれた岩本理事長の就任祝賀パーティには、自民・二階氏をはじめ、政治、医療、教育など、各界の著名人が招待された。その中でも人々の注目を集めたのが、ゴシックスタイルの黒いドレスをまとった長身の女性だった。元タカラジェンヌ男役で月組トップスターだった彩輝直(あやきなお)である。連れ立つのは、妹で元雪組男役スターの彩那音(あやなおと)。華やかで美しい2人の姉妹は、会場で強烈なオーラを放っていた。

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 彩輝は、1990年に宝塚歌劇団に入団。2年目で『ベルサイユのばら』でアンドレ役に抜擢されるなど美貌の男役として活躍して、04年に月組男役トップに昇りつめる。頂点に立った翌年に引退すると、『彩輝なお』として、舞台を中心に芸能活動を続けている。現在、「ケイト・シモンの舞踏会」で、主演の氷川きよしの相手役として出演中だ。

「天海祐希に憧れて宝塚に入った彩輝は、月組の先輩・天海の世話役を担当していました。現在でも2人はプライベートでも仲が良いことで知られています」(情報番組の芸能デスク)

 パーティの終盤、彩輝から薔薇の花束を贈られた岩本氏は少女のようにはにかんだ笑顔を見せた。実は岩本氏、宝塚歌劇団の大ファンで知られ、最も熱を上げていたのが彩輝なのだ。岩本氏の元側近が打ち明ける。

「岩本先生は“おばさま”として、彩輝さんを無名時代から月組トップになるまで応援していました。現役時代は、公演後に帝国ホテルや六本木の高級店に彩輝さんを呼んで、よく一緒に食事をしたものです。満足げな岩本先生の表情が印象的でしたね」

 “おばさま”とは、タカラジェンヌの後援者の俗称で、大相撲のタニマチと同様、幅広い交友関係と、豊富な資金力がなければ務まらない。岩本氏は、彩輝と彩那の姉妹ともに可愛がっていたという。

理事長就任の祝賀会で、岩本氏は「彩輝なお」から花束を贈呈された(「女醫会」No.822より)

 岩本氏が“おばさま”としてタカラジェンヌを応援するのは、もちろん個人の自由だ。だが、多額の税金が投入されている女子医大から、岩本氏が贔屓にしている元タカラジェンヌの親族企業に「疑惑のカネ」が流れているとしたら、公私混同として批判に値するだろう。

 その女子医大の「疑惑のカネ」が判明したのは、ある職員の「違和感」がきっかけだった。

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