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ママの骨折と介護で老後をイメージした

――昨年は伊代さんが骨折して、ヒロミさんが看病をしたのも話題になりました。

ヒロミ 背骨を圧迫骨折してね。1か月くらい要安静だったから、ほぼ寝たきりみたいな状態で。

 お風呂も入れないから、俺が髪を洗ってあげたり、着替えをさせたり、もう本当に介護状態ですよね。普通に動けるようになるまで、3か月はかかったかな。

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©文藝春秋 撮影/平松市聖

――大変でしたか。

ヒロミ いい経験になりましたよ。面倒くさいけど面白いというか。

――奥様の入浴を手伝うのは、夫婦関係がよくないとできませんね。

ヒロミ そうね。着替えもしなきゃだしね。でも、ママが恥ずかしがらないように、着替えのときは見ないようにするとか、それなりに気を遣いましたね。

――介護への抵抗感はありませんでしたか。

ヒロミ 俺が70くらいのジジイになって、いきなりママの介護をやることになったら、結構イラついたかもしれない。自分の体も思うように動かないかもしれないし。今回は自分が動けるうちだったから、なんとかね。

 でも今回、ママ自身がちょっとわがままになったり、イラついてるときもあったから、「ああ、こうなるんだな」「こうやって老いていくんだろうな」って想像がついた。それはよかったと思います。

――老後の予行演習のような?

ヒロミ うちのママは特殊体質だけど(笑)、一緒にいるのは嫌じゃないからね。今はお互い仕事や趣味で忙しいけど、いずれはふたりで何かすることも増えるんだろうなと。

 子どもが独立したら、話し相手はママしかいないから。この先、何があっても面白がって、楽しみを見つけていくでしょうね。

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