東京はやっぱり落ち着かないんですよ。1日の流れが早すぎるから。こうやってたまに来るくらいがちょうどいいですね。田舎の夜10時なんて真っ暗ですけど、東京はこれからって感じでしょ。家族3人で田舎でのびのびと暮らしています。
一ー結婚・出産を経験し、何か変わった価値観はありますか。
ノニー 人生が180度変わりました。以前は、仕事もプライベートも、常にスピードを求めていましたが、子どもが産まれてからは息抜きや落ち着く時間を作るようになりましたね。仕事が終わってから子どもの顔をみると、「あっ、私もお母さんなんだな」となんだかホッとするというか。産後、ゆっくりしてる私をみて、従業員たちからは「ノニーさんも人間だったんですね、安心しました」と言われました(笑)。
自分の子供にはいろいろ残したい
一ー生後6ヶ月の息子さんの会社を作るために準備中とのことですが、ノニーさんとパートナーの教育方針は何でしょうか。
ノニー やりたいことを全力でやらせて、親の考えを押し付けないようにしています。小さいうちから世界のいろんな文化と触れ合って欲しいと思っています。海外にもこれからはどんどん行かせたいですし、いろんな方とコミュニケーションを取って欲しいです。
それと、子どもには自分自身の会社を作ってあげたいと思っています。夫は自分の子どもには何も残さないって言うんですけど、私の母は私にいっぱいいろんなものを残してくれたので、自分の子どもたちにもいろいろ残したいですね。やっぱり親が残せるものは残してあげたほうが子どもにとって良いと思うんです。
お金は便利に生きるツール
一ーノニーさんのお母さんは具体的にどんなものを残してくれたのでしょうか。
ノニー お金の価値観や生きる術はもちろんですが、何百万何千万もするようなペルシャ絨毯を子どもたちのために20枚以上も集めていたんです。秋田の実家は料亭なんですが、ペルシャ絨毯がたくさん飾ってあります。それを私が結婚するときに譲ってくれて。でも、大きすぎて飾れないので、丸めて置いています(笑)。
あとは、ペルシャの文化には、代々ジュエリーを受け継ぐ文化があるので、大きいダイヤのリングやネックレス、ブレスレットをもらいました。現金の価値は変わらないけど、絨毯や鉱石の値段は上がっているので、お金よりも物を大事にしていますね。