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シブサワ 氷川さんは実はゲーマーで、「信長の野望」もプレーされているそうなんですよ。アニメにも曲を提供されていますし、そうであればゲームでも歌ってくださるのかなと思って、ご相談をしました。企画段階で曲の候補に挙がってきたときからすごく期待していましたし、実際素晴らしい歌唱力で見事な主題歌になりました。
NHKさんの大河ドラマでいうと、最初に「真田丸」(2016年放送)で参加した時には、ゲーム業界からも多くの反応をいただきました。(『妖怪ウォッチ』や『イナズマイレブン』などで知られるゲーム会社)「レベルファイブ」の日野(晃博)さんからは、直接電話をいただきましたね。テレビとゲームの接点は今後も増えていくと考えていますし、ゲームの可能性を広げたいです。
いまもツイッターで書き込んでいただいたり、「シブサワ・コウが監修していると安心して見られる」と言っていただけると、うれしいですね。地図は作中の位置関係や距離感も一目瞭然ですし、進軍に困難な地形も、すぐイメージできますから。
シリーズの“原点”は…
――アーティストにも楽曲を提供されるようになり、メディアにも一目置かれるようになりました。シブサワさんの「原点」ではありませんが、織田信長という存在を最初に知ったのはいつだったのでしょうか?
シブサワ 小学生のころ、(故郷の栃木県)足利市で流行していた戦国武将のカードゲームですね。段ボールを切って、戦国武将名を書いていたもので、近所の子どもたちの手作りだったのでしょう。その時に「織田」という名前に出会ったんです。その後は、大学生か社会人のときに読んだ司馬遼太郎の小説「国盗り物語」ですね。