戦国大名になりきって天下統一を目指す人気ゲーム「信長の野望」シリーズの最新作『信長の野望・新生』(PC、PlayStation4、Nintendo Switch用)が21日、発売されました。
1983年に誕生して以来、40年近くヒットを続けるこの人気作。最新作までの道のりを、“生みの親”のシブサワ・コウさんに聞きました。
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――「信長の野望」シリーズは、毎回テーマを持たせていることでも知られています。5年ぶりの新作となった今回は、どういったことに挑戦されたのでしょうか。
シブサワ・コウさん(以下、シブサワ) 今回のテーマは、全武将の生き生きとした姿を、ゲーム内で表現することでした。前作の『信長の野望・大志』(2017年発売)では、AI(人工知能)を活用し、大名たちが「天下統一」や「家名存続」などの「志」に従って独自の行動をする仕組みに注力しました。
今回は大名単位ではなく、配下の武将にもAIを搭載し、それぞれの武将が独自の考えで動くようになったことで、戦国時代をさらにリアルに体験できるようにしています。部下たちは、「保守」や「革新」など「自らの考え」に従って意見を出し、命令に沿って自分なりに考えて動くようになったのです。