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「“殺し屋”という異名が付けられるくらい強い」「可愛すぎて、結婚したいほど愛している」沖縄のギャル(21)が、突然闘牛に目覚めるまで

「“殺し屋”という異名が付けられるくらい強い」「可愛すぎて、結婚したいほど愛している」沖縄のギャル(21)が、突然闘牛に目覚めるまで

闘牛ギャル・神谷美姫さんインタビュー#1

一ーこうちゃんとの出会いから闘牛にのめり込んでいったとのことですが、自分で全てこなすのは大変でしたか。

神谷 大変です。毎日朝と夕方は牛舎に来て、草刈りからトイレ掃除まで全てやらなきゃいけないですし、大会前はそれにプラスして、牛の体調管理があります。マッサージを1時間以上することもザラですし、散歩や運動させることも必要です。

舌を出すこうちゃん(神谷さん提供)

一ー牛を万全の体調に持ってくと。

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神谷 人によって大会前のケアは違います。例えば、大会前は散歩を一切させずに牛を牛舎に閉じ込める人もいます。牛を苛立たせることで、そのストレスを大会で爆発させるみたいです。私は、丹念にマッサージをして、体のケアをするようにしています。

強さの秘訣は…

一ーこうちゃんは神谷さんと出会う前までは無敵で、戦わず睨みだけで勝利するなどその強さを見せつけていました。そんなこうちゃんとの初めての大会では、プレッシャーはありましたか。

神谷 ありましたね。大会の1週間前から全然眠れなくて。闘牛の強さは、育てる闘牛士の腕にかかっているので、こうちゃんを絶対に勝たせなきゃいけないって自分を追い込んでいました。でも、初めての大会では負けてしまって、こうちゃんに怪我をさせてしまったのがすごく悔しかったです。

試合時のこうちゃん(神谷さん提供)

 父からも「甘やかしすぎだ」と結構怒られてしまって。闘牛は試合中に死んでしまうことがあるくらいリスクが大きいものなので、それからは甘やかし過ぎるのはやめました。

 こうちゃんが好きなだけで、闘牛自体が好きかと言われればそうではないんですが、こうちゃんと一緒にいると決めた以上、戦うことは避けては通れない道だと思っています。こうちゃんに怪我をさせないようにもっと強く育てようと誓いました。

一ーこうちゃんの強さの秘訣は何でしょうか。

神谷 ビビリなところだと思います。こうちゃんは基本的に相手にビビっているので、先制攻撃をするんです。やられるよりはやってやろうって。そうすることで相手もビビって怖じ気づくので、それで勝つパターンが多いです。

一ー大会後はアフターケアも大切なのでしょうか。

神谷 重要ですね。闘牛士によって考え方は違うんですが、私は試合後はとにかく休ませてあげています。

写真=鈴木七絵/文藝春秋

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