文春オンライン
「“殺し屋”という異名が付けられるくらい強い」「可愛すぎて、結婚したいほど愛している」沖縄のギャル(21)が、突然闘牛に目覚めるまで

「“殺し屋”という異名が付けられるくらい強い」「可愛すぎて、結婚したいほど愛している」沖縄のギャル(21)が、突然闘牛に目覚めるまで

闘牛ギャル・神谷美姫さんインタビュー#1

一ーたしかに趣味でやるには相当な覚悟が必要ですね。

神谷 そうなんです。それに闘牛だけで食べていくことは基本的には不可能です。大会はありますけど、賞金は20万円くらい、大きい大会だと60万円くらいですが、それ以上に維持費がかかります。

一ーちなみに闘牛1頭につき、管理費はどのくらいかかるのでしょうか。

ADVERTISEMENT

神谷 1ヶ月10万円~15万円くらいです。ただ病気の治療などは別のため、もっとかかる月もあります。

「牛舎で初めて会った時にビビッときて、私が育てるって宣言したんです」

一ーそんな大変な世話を見てきた神谷さんが、闘牛に目覚めたきっかけはなんでしょうか。

神谷 こうちゃんとの出会いです。強い牛がいるということで、父が鹿児島県大島郡の徳之島からこうちゃんを連れてきました。牛舎で初めてこうちゃんに会った時にビビッときて、私が育てるって宣言したんです。

一ーどんなところにビビッときたんでしょうか。

神谷 顔、性格全てです。よく結婚するときに、ビビッと来たって人いると思うんですけど、私もそんな感じでした。それからどんどんのめり込んでいきましたね。

牛舎に来て3年記念のお祝いの様子(神谷さん提供)

一ーちなみに闘牛は大体いくらくらいで取引されるのでしょうか。

神谷 ピンキリですが、20万円から500万円くらいです。大会で常に勝っている闘牛は高額で取引されますね。

 こうちゃんはずっと勝っていた強い牛だったので、400万円以上でした。“殺し屋”という異名が付けられるくらい強くて、無敵の闘牛だったんです。9歳のときに徳之島からうちの牛舎にきました。

一ー徳之島には強い牛が多いのでしょうか。

神谷 めちゃくちゃ多いです。徳之島にはミスドもマックもないし、ファミマは島に3軒しかなくて。娯楽がない島なので、闘牛だけに集中できるんです。日本で一番闘牛が栄えているのは徳之島ですね。

 最近は沖縄でも広がってきていますが、闘牛場の集客率は日に寄ってかなり違います。