1ページ目から読む
3/5ページ目
ポケモンGOはなぜ子どもにウケないのか
「ポケモン」の人気は健在です。11月に発売された「ポケットモンスターウルトラサン/ウルトラムーン」も年内200万本の売り上げに届く勢い。20年を迎えた人気作は、子どもだけでなくかつて子どもだった30歳前後の「ポケモン第1世代」にも、いまだ支持されています。
では昨年より大ブームとなっているアプリゲーム「ポケモンGO」はどうでしょうか。「ポケモンGO」は現在、主に40代、50代に厚い支持層があるといわれています。翻って子ども層はどうかというと、どうもいまイチ感が漂っています。先ほどまでスマホやタブレットの浸透を言ってきたのと、これでは辻褄が合わないのではと思われるかもしれません。が、ここに現代の子どもとスマホとの関係性が浮かび上がってきます。
親子間のスマホリテラシーは、今どうなってるのか?
編集部が年に一回行っている大規模アンケートから推測する小学生男児のスマホ所有率は9%前後。対して、スマホやタブレットなどのアプリである程度日常的に遊んでいるという比率は70%前後。このパーセンテージの差から浮かび上がるのは、2017年の親子間のスマホリテラシーです。すなわちまだ子どもに専用のスマホは持たせたくないが、家庭のWi-Fi環境下でのスマホやタブレットの使用は認めるというのが親の気分。本当は自分のスマホが欲しいけど、親に従って家庭内でアプリゲームを楽しむので我慢というのが子どもの気分です。ご存知のように「ポケモンGO」は、リアルにその場に赴いてポケモンをGETするゲームです。子どもたちだって自分一人で歩き回ってポケモンをGETしたいでしょう。でも2017年の親子はここで線を引いているようです。