「マイクラ」のリビング革命
子どもにおけるアプリゲームのある種の停滞をしり目に、従来の家庭用ゲームで人気を二分したのは、「マイクラ」こと「マインクラフト」と「スプラトゥーン」です。第1作の発売は2017年ではありませんが、両ソフトとも、2017年にニンテンドースイッチ版が発売されました。
「よっしゃー、○○君の宝箱からいい剣が出たー!」
やっと休みの土曜の朝、もう少し寝てたいんだけど、10歳になる長男の興奮した声で起こされます。寝室から這い出てリビングへ。
「パパ、声出さないで!今、通信中だから」
見ると、テレビ画面には「マイクラ」が映し出されています。そして画面からはひっきりなしに子どもたちの声が。
「よし、次はオレが行く」
「○○君の作ったガチャ引いていい?」
など、声の主は顔見知りの長男の友だちたち3、4人です。
「マイクラ」おそるべし!
小学生男児のゲーム事情はここまで進化しています。
友だち複数人で、同じゲームを、会話機能を使って話しながらプレイする日常。
まるで我が家に遊びに来てみんなでワイワイガヤガヤ遊んでいるのと何ら変わりない空気感。
でも、確かにそこには長男しかいないのです。
“とにかく何でもできる”という以外、私は「マイクラ」がどんな内容のゲームなのかいまだ理解できません。しかし子どもたちの熱中ぶりを見るに、このゲームは無限のポテンシャルを秘めているようです。一過性のブームの類のゲームではなく、新しいスタイルを創りつつあるゲーム。子どもにしか理解できない面白さがそこにはあります。
「スプラトゥーン」グラフィック革命
一方「スプラトゥーン」は、任天堂から発売された、老若男女問わず幅広く支持を集めるアクションシューティングゲーム。なんと主人公となる自分は、人の姿に変身できる「インクリング」というイカ! そうです、このゲームはトガってます。
ゲームの面白さは当然ですが、スプラトゥーンが子どもたちから支持を集めている大きな要因は、人物をはじめとするグラフィックの斬新さに負うところが大きいと思います。一見海外のゲームのようにも見えるバタ臭さを、絶妙の味付けで処理。その新しさとオリジナリティに子どもたちはワクワクするのです。